

訪問着におすすめの髪飾りは?シーンに合った選び方やヘアスタイルとの相性・注意点も紹介!

訪問着におすすめの髪飾りは?シーンに合った選び方やヘアスタイルとの相性・注意点も紹介!
訪問着コーデでは、髪飾りが重要な役割を果たします。訪問着や帯、ヘアメイクなどに隠れてあまり目立たないイメージがあるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
訪問着用の髪飾りには、さまざまな種類があり、ポイントをおさえて使うとシーンにピッタリな訪問着コーデを演出してくれますよ。
そこで今回は、訪問着用の髪飾りの特集です。
訪問着と相性の良い髪飾りやシーンに合わせた選び方、また訪問着に合うヘアスタイルについても解説します。
若い皆さんは、清楚で大人らしく、ミドル世代は、凛として上品に、シニアの方々は、洗練された気品を演出するために、ぜひご自分にピッタリの髪飾りを見つけてください。
訪問着用の髪飾りの役割は?
訪問着用の髪飾りは、例えば成人式の振袖や、卒業式の袴、結婚式の花嫁衣装などと比べると、かなり質素です。成人式や結婚式が、20代や30代が主流なのに対して、訪問着は年齢制限がありません。むしろ20代や30代で訪問着を頻繁に着用する方は少なく、40代以降のミドルやシニア世代の利用率の方が圧倒的に多いといってよいでしょう。
というのも、訪問着を着用するのは、親戚筋や仕事の部下などの結婚式や披露宴、格式の高いパーティーや表彰式、お茶会、歌舞伎や能などの鑑賞といったシーンが多いからです。
成人式の振袖や結婚式の花嫁衣装なら、髪飾りは思い切り華やかで明るいものでも構わないでしょう。例えば、造花やドライフラワー、生花、水引、ラメや金箔など、洋式のアクセサリーも含めてさまざまなタイプが用いられます。
でも、訪問着でお呼ばれする場合は、場に相応しい品格や落ち着きが求められるケースが少なくありません。
そのため、具体的には、つまみ細工やかんざしなど、髪飾りも華美になりすぎず、年齢や立場に見合ったデザインを選ぶ必要があるのです。
訪問着とは
訪問着用の髪飾りについて詳しく解説する前に、そもそも訪問着とはどのような着物を指すのか見ておきましょう。
着物には「格」があるのをご存知でしょうか?格によって着用するシーンや着用できる立場などにも違いが出てきます。好きなものなら何でも着ていいというわけにはいきません。
格には、
- 第一礼装
- 準礼装
の2種類があります。
第一礼装はもっとも格式が高く、「黒留袖」「色留袖」「振袖」が該当します。
準礼装は、第一礼装より格が下で、今回の主役である「訪問着」はこちらに分類されますよ。ただし、紋が入らない訪問着は準礼装より格式張らない「略礼装」になります。
第一礼装の黒留袖は既婚者しか着用できませんが、準礼装の訪問着は既婚・未婚に関係なくどなたでも着られますよ。
訪問着が相応しいシーンとしては、結婚式、入学・卒業式、子どもの七五三、お宮参り、お茶会、鑑賞などのイベントやパーティーなどです。
訪問着を使用するのは、ニュアンスとして「自分が主役ではない」ときと考えるとわかりやすいでしょう。
結婚式の主役は新郎と新婦、入学・卒業式、七五三ならお子さんですよね。黒留袖は新郎新婦の母親や仲人など、招くゲストに失礼にあたらないよう礼儀を尽くす意味で着用します。
まったく立場が違うのがおわかりいただけるでしょう。
ただしお茶会については例外です。招かれるとすればご自分が主役とも考えられますが、訪問着でもまったく失礼にはあたりませんよ。ただし亭主(主催者)より格上の装いにならないように気を配ることも重要です。
そして訪問着は、絵羽模様が肩から裾にかけて広がっているのが特徴です。絵羽模様というのは、縫い目をまたいでも柄が途切れないように広い範囲に施されているものを意味します。
その意味では、どちらかというと訪問着は明るく上品な印象が強いので、パーティーや歌舞伎・能などの鑑賞の際に着用していくと、場を華やかに盛り立てることができます。洋服にはない独特の気品や麗(うるわ)しさもアピールできるため、とっておきのおしゃれコーデともいえるでしょう。
自分より立場が上の方やお世話になった人たちのお宅を訪問する際も、訪問着を着ていくと礼を尽くしている気持ちや感謝の念が自然と届くのでおすすめですよ。
訪問着用の髪飾りとは?
訪問着について基本的なことを理解できたところで、いよいよ髪飾りについて解説していきましょう。
「訪問」と名がつくからには、お呼ばれしたり、大事な目的があってお相手の自宅などを訪れたりするのが前提ですよね。
そのため、訪れた先の雰囲気や、同席する方々の立場やご自分の序列などをよく把握した上で、場に相応しいコーデに仕上げることが大切。
そこで、訪問着用の髪飾りに欠かせない以下の3つの条件についてご紹介しましょう。
- 華美になりすぎない
- 年齢を意識する
- 髪色とヘアスタイルを意識する
華美になりすぎない
まず華美になりすぎないというのが、訪問着の髪飾りを選ぶ際の大事な条件になります。
振袖のように第一礼装でご自分が主役という場合は、むしろ華やかに明るく見せることが良しとされます。
しかし、訪問着の場合は、ご自分が主役ではないことが多いので、派手にならないように注意して、明るさの中にも上品さが感じられる演出を心掛けましょう。
そのため、振袖コーデのように後頭部全体とか、サイドの多くを占めるというより、さりげなくワンポイントで飾るとイメージするといいですよ。
年齢を意識する
訪問着は、未婚・既婚に関係なく、どなたが着用しても構いません。
とはいえ、20代とシニア世代では、似合う色や柄が違います。これは髪飾りも同じですよ。
シニアの方が、金や銀、パールの装飾がキラキラと施されているかんざしをつけても、場違い感が否めません。20代のお嬢さんに鼈甲や漆塗りのバチかんざしでは、古風すぎたり、重たくなりすぎたりするケースもあるでしょう(必ずしもダメではありませんが)。
そのため、ご自分の年齢と周囲の目にご自身がどのように映るかを計算してチョイスすることがポイントになります。
髪色とヘアスタイルを意識する
髪飾りは、髪の毛の上から飾るもののため、髪の色やヘアメイクとの相性を意識することも大切です。
これは、先ほどご紹介した「年齢を意識する」にも通じるでしょう。
白髪にパールやシルバーのアクセサリーだとアイテムの良さが生きません。ゴールドの明るいヘアに同じくゴールドの髪飾りを持ってくると互いの良さを打ち消してしまいます。
髪飾りのチョイスでありがちな落とし穴は、「自分が好きなデザインに固執してしまう」という点です。
デザインが好きなことと似合うことは別です。髪飾りを単独で見た際の印象と、それを頭に付けてトータルで見た場合とでは、見え方が大きく異なる例が少なくありません。
迷った場合は、普段お世話になっている美容師さんやご家族、ご友人にアドバイスを求めるのもおすすめですよ。
訪問着と相性の良い髪飾りとは
訪問着の髪飾りは、「つまみ細工」「パールアクセサリー」「かんざし」がおすすめです。
いずれも派手すぎず、かといって地味でもなく、程よい明るさや可愛さ、気品を演出できます。それぞれの特徴を知って、ご自分にぴったりのアイテムを見つけてくださいね。
繰り返しになりますが、大ぶりの造花やドライフラワー、水引、金箔やラメ、帽子などは訪問着には合わないので避けた方がよいですよ。
つまみ細工の魅力
つまみ細工は、布を小さく折り畳んで花や蝶、鶴などの形に作り上げた伝統的な工芸品です。
訪問着のカラーや柄に合わせたデザインを選んでもいいですし、季節感にマッチさせてもおしゃれですよ。
素材は、ちりめん、羽二重生地、レーヨンなどがあり、どれを使うかで見た目の雰囲気も違ってきます。
繰り返しになりますが、訪問着は、例えば成人式の振袖に比べるとトーンを抑えた落ち着いたデザインが主流です。そのためヘアアクセサリーもあまり華美なものはおすすめしません。
つまみ細工は、宮中で上流階級の女性たちが余り布を使って作り始めたのが由来とされているため、和のテイストを強く演出したいお茶会、能や歌舞伎の観劇、七五三、お宮参りなどにピッタリ!
控えめでありながら可愛いさやちょっとした華やかさをアピールできるので、まさに訪問着にはうってつけでしょう。
何種類かお気に入りをもっておいて、その日の気分やお会いする方、シーンに合わせて使い分けるのもいいですね。
パールの使い方
パールは、どんなデザインの着物にもよく馴染むので訪問着との相性もバッチリですよ。
パールは、そもそも式典やパーティーで多く用いられるアイテムです。そのため、フォーマルはもちろん、デザインによってはカジュアルなシーンでも幅広く活躍します。
ただし、ここでいうパール系の髪飾りは、フェイクパールを含みます。本物のパールだと、訪問着や帯よりも高額になる可能性がありますからね。
パール系の髪飾りは、コームやかんざしタイプが多く、先ほどのつまみ細工と違ってゴールドやシルバーがベースになっているので、祝福ムードにも花を添えてくれるでしょう。
訪問着でパールを使う場合、大きすぎるものや、見た目が派手なタイプは避け、控えめなサイズとシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。小さなパールやビーズ、ラインストーンなどを散りばめたタイプにするとヘアメイクが映えるのでおすすめですよ。
ちなみに訪問着に限らず、着物コーデでは指輪やブレスレット、ピアスなどのアクセサリーは控えるのが一般的です。いずれも古来から日本にあるおしゃれアイテムではありませんし、指輪は着物に引っかかると傷つけてしまう可能性がありますからね。とくに格式の高い式典などでは絶対にやめましょう。
ただ最近では、カジュアルシーンであればパールの指輪やピアスなどを身につける例が増えています。
帯締めにもパールを使ったものがあるので、髪飾りや指輪とセットにすると素敵なコーデに仕上がりますよ。
かんざしの選び方
かんざしは、髪をまとめるだけでなく、ヘアスタイルにアクセントをつけるアイテムとしても人気です。訪問着に合わせるかんざしは、素材やデザインにこだわるとおしゃれ効果が増しますよ。
かんざしの素材には、鼈甲、木材、金属などさまざまなものがあります。どのようなシーンでも幅広く活用できます。
鼈甲は、高級感があり、格式高い場にふさわしく、木材は、温かみと落ち着いた印象を与えます。とくに漆塗りは格調高く、松竹梅や花紋、鶴や蝶、紅葉など、縁起の良さや季節感を演出できるのも魅力でしょう。いずれも、ミドル、シニア世代におすすめします。
金属は、華やかでスタイリッシュに見えます。20代はもちろん、デザインによってはミドル・シニアの皆さんにもよく似合う素敵なアイテムが数多くありますよ。
訪問着には、あまり華美ではない三味線のバチの形に似たバチかんざし、薄く平たい円状の平打ちかんざし、先端に玉がついた玉かんざしなどがおすすめです。ちなみに先ほどの鼈甲や木材は、バチかんざしになります。
バチかんざしは大ぶりで目立つものが多いので、サイドに挿す場合は、訪問着の柄のある上前側(向かって右側)にすると映えます。
平打ちかんざしは軸が一本のため、水平に挿すのがポイント。玉かんざしは落ちないように下向きに挿しましょう。
髪飾りはハンドメイドもおすすめ!
訪問着用の髪飾りは、購入するのが一般的です。
ただ、つまみ細工についてはハンドメイドも可能ですよ。
用意するものは、ちりめんなどの布(つまみ細工用の小さな正方形にカットされた布が市販されているのでおすすめ)、かんざしパーツやコーム、ワイヤー、ペップ(花芯)、ピンセット、ペンチ、接着剤、下敷き、必要に応じて装飾に使うビーズなどです。
「丸つまみ」という方法で花びらを作ったり、「剣つまみ」で葉っぱを作ったりして、各パーツを組み合わせていきます。
ご自分だけのオリジナル作品が作れるので、訪問着コーデが一段と楽しめますし、訪問先で手作りしたことを話題にすると場が和むかもしれませんよ。手先が器用な方は、ぜひ挑戦してみてください。
用途に応じた髪飾りの選び方
続いてシーンに応じた髪飾りの選び方について、ポイントを解説しましょう。
結婚式や公式の行事と、カジュアルシーンの二つに分けて見ていきます。
結婚式や公式行事用の髪飾り
結婚式や公式行事などフォーマルなシーンでは、上品で落ち着いた印象を与える髪飾りを選びましょう。
金や銀などの輝きのあるタイプ、またパールやビーズなどの上質で高級感が演出できる髪飾りがおすすめです。また、花モチーフのつまみ細工やコームの髪飾りも、華やかさを強調するのによいでしょう。
訪問着での髪飾りは、単体で目立たせるものではありません。そのため、前方や真横というより、やや斜め後ろか後頭部にさりげなく付けるのがコツですよ。
とくに結婚式の場合、主役はあくまでも花嫁さんですから、それより目立つ髪飾りはくれぐれも避けてくださいね。入学式や卒業式、七五三なども主役はお子さんですから、親御さんが目立ちすぎないように注意しましょう。
またお茶会では、かんざしが落ちて茶器や畳を傷つける恐れがあるので、前面に付けたり、一本挿しの玉かんざしを使ったりするのは避けましょう。
カジュアルな訪問着向けの髪飾り
お茶会やパーティーなどカジュアルなシーンでは、少し遊び心のある髪飾りを選んでもOKですよ。最近では結婚式の披露宴も、レストランを貸し切るとか、ガーデンパーティー風のフランクなタイプも増えているので、そのような場合なら少し派手目でも問題ないでしょう。
例えば、カラフルなリボンや、可愛らしいモチーフのもの。また、季節感を取り入れた髪飾りを選ぶのもよいかもしれません。
ただしカジュアルなシーンでも、訪問着にふさわしい上品さを保つことが大切です。派手すぎるデザインや、安っぽく見える素材は避けましょう。
訪問着に合う髪飾りは着物のデザインとヘアスタイルも意識して
髪飾りは、訪問着のデザインとヘアスタイルとの相性がとても大事です。そこで、シーンに応じたおすすめの訪問着と髪型について簡単に解説しましょう。
そもそも訪問着の着付けとヘアセットは自分でできるの?
訪問着のデザインとヘアスタイルの説明の前に、そもそも訪問着の着付けやヘアメイクは自分でできるのか、について説明しましょう。
答えは「できます!」
成人式で振袖を着たことがある方の多くは、きっと美容室でヘアメイクをしてもらったのではないでしょうか。
でも、訪問着は成人式とは目的も装いのマナーも異なるため、あまり大袈裟に考えず、ご自分でセットできるレベルと理解して大丈夫ですよ。
着付けも、慣れが必要ですが、何度か練習すれば必ずご自分一人でもできるようになります。着付け教室で一度プロの着付師に正しい方法やコツを教えてもらうとよいでしょう。動画でもその気になればマスターできますよ。
一旦きちんと着付けができれば、そこから先は回を重ねるほど目に見えてどんどん上達しますから安心してください。
「こうでなければならない」というポイントは意外と限られているので、外から見て大丈夫ならそれで良い、という位の軽い気持ちで学んでくださいね。
ただ、おそらく帯が綺麗に結べるか気になる方も多いのではないでしょうか。訪問着では袋帯を使うことが多く、その場合の基本的な結び方は「二重太鼓結び」になります。二重太鼓結びは、少し複雑でコツもいくつか必要になるため、これがマスターできるかが、訪問コーデが美しく仕上がるかどうかの鍵になるでしょう。お太鼓が綺麗に仕上がるように、ぜひ根気よく頑張ってみてくださいね。
シーンに相応しい訪問着と髪型を意識する
シーンに合った訪問着と髪型について、結婚式・披露宴、入学式・卒業式、お茶会・鑑賞に分けて簡単に解説しましょう。
♦結婚式や披露宴
結婚式も披露宴もおめでたい祝いの場ですから、訪問着は明るく華やかなデザインで構いません。ただしあくまでも主役は新婦のため、度を超えた派手さはNGです。赤や白、黒は避けて、ピンクやクリーム、ライトブルー、ライトグレーやグリーンなどがよいでしょう。
訪問着|対応身長:153~165cm|サイズ:7~13号|#HAD2816
訪問着|対応身長:155~165cm|サイズ:7~13号|#2L766
髪型も夜会巻きやシニヨンなどのまとめ髪、ゆるふわアップなどがおすすめです。
♦入学式や卒業式
入学式も卒業式もおめでたいという意味では結婚式と同じですが、とはいえ主役はお子さんなので、訪問着もトーンを抑えた上品な明るさを意識してみてはいかがでしょうか。
訪問着|親子コーデ|対応身長:153~165cm|サイズ:7~13号|#HAD2840
訪問着|対応身長:153~165cm|サイズ:7~13号|#2L684
父兄の立場ですから、ヘアスタイルも訪問着にマッチした品のいいアップスタイルが相応しいでしょう。
♦お茶会や鑑賞
お茶会の際は、招いてくれた亭主を立てて、その方より格の高い着物にならないようにするのが礼儀です。訪問着より少しランクを落として、付け下げや色無地などでも構いません。詫び寂びが基本のお茶の世界ですから、デザインも派手にならず落ち着いたトーンのものがよいでしょう。
訪問着|対応身長:155~165cm|サイズ:7~13号|#2L763
訪問着|対応身長:153~165cm|サイズ:7~13号|#2L743
繰り返しますが、下を向いた時に髪飾りが落ちないように、大きさや重さ、付ける場所にも十分な注意が必要です。とくにかんざしは落下する可能性が高いので控えた方がよいでしょう。ヘアスタイルも、前髪を垂らしたり、衿元に髪がかかったりしないようにスッキリとまとめるようにします。
訪問着に合う長さ別の髪型
さらにここから、髪の長さ別におすすめのヘアスタイルをご紹介しましょう。
ショートヘア、ミディアムヘア、ロングヘアに分けて見ていきます。
ショートヘア向き
ショートヘアの場合は、あまり無理せずスッキリと見せることができるので訪問着向きかもしれません。
ショートヘア向きの髪型のポイントは、トップから後頭部にかけてボリュームを出すことです。後ろ衿の膨らみやお太鼓のボリュームを考えるとその方がシルエットが美しくなりますよ。
トップをカーラーで巻いてふんわりさせたら、イメージとしてはサイドから見た時に、耳より後の幅が、前の幅(おでこまで)の1.5倍くらいに膨らむのがベスト。
また衿足は、アゴのラインよりも下にならないように注意しましょう。アゴラインより下まで伸びていると、訪問着の衿にかかってしまって見た目が悪くなるからです。
サイドや後ろに編み込みを入れても華やかさがプラスされていいかもしれませんよ。
オイルやバーム、ジェルなどを使って強めにツヤを出すと、さらにスッキリとしてスタイリッシュに見えるのでおすすめです。
ミディアムヘア向き
ミディアムヘアは、アレンジの幅が広く、様々なスタイルを楽しむことができますよ。
サイドが膨らみすぎないように気をつけてトップにボリュームを持ってくるのが基本です。
オーソドックスなスタイルは、髪を耳の高さで、後のセンターで一つにまとめてゴムでしっかり留めます。そのままくるりんぱして毛先をゴムで結び、内側に折りたたんでピンで止めると、スッキリとしたスタイルが完成するでしょう。
髪をまとめる時に、全体にツヤのあるワックスをなじませておくと、セットがしやすいだけでなく見た目も綺麗になります。
編み込みや、シニヨンでのアップスタイルもおすすめですよ。先ほどショートヘアのところで説明したように、後頭部にボリュームを持たせると訪問着のスタイルバランスがよくなります。
ご自分のヘアだけでボリューム感が足りない場合は、チップかやや下の部分に毛たぼを入れてセットするのもよいでしょう。
ロングヘア向き
ロングヘアもミディアムに負けないくらい、さまざまなアレンジが楽しめますが、いかにスッキリとまとめ上げられるかがポイントです。
ストレートのロングなら、後ろでねじるようにしてまとめる夜会巻きがおすすめ。シンプルな和風美人ができあがります。シニヨンでまとめてもいいですよ。
このとき、あまり小さくまとめすぎず、あえて後頭部にボリュームをもたせるとロングヘアならではのゴージャス感が演出できます。
ストレートをまとめ上げるだけでは物足りないと感じる方や、パーマの方は、編み込みを入れてアップにするのもよいでしょう。
ヘアピースで髪飾りのバリエーションも広がる!
先ほど、毛たぼをご紹介しましたが、ヘアスタイルにボリュームを出したいときは、ヘアピースもおすすめです。
サイズはさまざまで、シニヨン風のものもあれば、夜会巻きの上から盛り髪のように使えるものもあります。ツヤがあるため格式の高いシーンにピッタリですし、カラーもブラックだけでなく、ライトブラウンやブラウン、ダークブラウンなどがあるので、髪色に合わせてチョイスするとよいでしょう。
ヘアピースを使えばいつもと違ったヘアスタイルが楽しめるため、使える髪飾りのバリエーションもグンと広がるはずです。
訪問着用のヘアメイクに関する注意点
訪問着の髪型をスタイリングする際の注意点をお伝えしましょう。
整髪スプレーに注意
訪問着の際は、ヘアスタイルが崩れるとたちまち見映えが悪くなってしまうため、スプレーなどを使ってしっかり目に固めておきましょう。
とくに夏場や雨の日などは、汗や湿気で崩れやすくなるので注意してくださいね。
ただしスプレーを使う際は、訪問着にかかるとシミになってクリーニングをしても落ちなくなる可能性があるため、できれば着替える前にヘアセットしましょう。どうしても袖を通してからスプレーしなければならない場合は、タオルなどで首や肩周辺をカバーしておくと安心ですよ。
着付けの際は前開きの服で
ヘアセットやメイクをしてから訪問着に着替える場合は、前開きの服を着るようにしましょう。頭から被るタイプだと脱いだ時に髪型が崩れたり、服にメイクが付着してしまうことがあるからです。
プロのヘアスタイリストに相談する
訪問着に最適なヘアスタイルは、個々の顔立ちや髪質、訪問着の柄や色によって異なります。もしどうしても決められないとか、どうすれば良いかわからない場合は、美容師の方に相談してみるのもおすすめですよ。
プロはさまざまなタイプの人たちのヘアメイクやアレンジをこなしているので、あなたにぴったりの髪型を教えてくれると思います。
またヘアスタイルだけでなく、髪飾りの選び方やメイクのアドバイスもしてくれるはずです。美容師の中には、着付けができる方も多いので、訪問着のコーデも含めたトータルのスタイリングについて相談してみるのもよいでしょう。
ご自分でセットする自信がない場合は、一度美容室でお願いするとコツが掴めると思いますよ。
訪問着は着物レンタルがおすすめ!
訪問着が必要な場合は、着物レンタルがおすすめです。その理由について解説しましょう。
コスパがいい
訪問着はいつ必要になるかわからないですよね。しかもその目的や季節によって着たいデザインが違ってくる可能性もあるでしょう。
例えば、結婚式とお茶会では場の雰囲気が違います。また夏前や残暑の時期は単衣(ひとえ)、盛夏なら絽(ろ)を着用するのが一般的です。春と秋では適した柄も異なるでしょう。
これらすべての用途に合うように、複数のパターンの訪問着を購入するのはコスト面で大変です。その点、着物レンタルであれば安いものなら1万円前後で借りることができます。
しかもキャンペーンなどで通常より安い料金で貸し出しているケースも少なくないため、かなりコスパがいいですよ。
小物がセットでレンタルできる
着物レンタルの場合は、セットで小物も借りることができます。訪問着は、着物だけあればいいわけではありません。
長襦袢や帯あげ、帯締め 、重ね衿、肌着、腰紐、伊逹締め、帯板、帯枕、衿芯、和装ベルト、 草履、足袋など数多くの小物が必要になります。着物レンタルはこれらがレンタル料金に含まれているので、購入に比べるとかなりお得ですよ。
e-きものレンタルで訪問着のレンタルを申込みいただくと下記の15点がセットになっていてとても便利です。
- 着物
- 長襦袢(白半衿付き)
- 袋帯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 重ね衿
- 肌着(ワンピースタイプ)
- 腰紐(4本)
- 伊達締め(2枚)
- 和装ベルト
- 帯枕
- 帯板
- 衿芯
- 草履バッグセット
- 足袋(新品プレゼント)
好きなデザインやブランドが選べる
着物レンタルは、ラインナップが豊富な点も魅力です。訪問着の場合、成人式用の振袖や卒業式の袴などと違って、ユーザーの年齢層はまちまちです。もちろんサイズもさまざまですよね。
購入の場合は、年を重ねたり、体型が変わったりすると着れなくなる可能性がありますが、着物レンタルだとその時の年齢や目的に合わせたデザインやサイズの訪問着をチョイスできます。
訪問着は色んなブランドや有名デザイナーがデザインしており、毎年のように新作もリリースされるため、レンタルの方が流行にキャッチアップできるでしょう。
手続きが楽
着物レンタルには、ネット店舗とリアル店舗の2種類があります。とくにネット店舗の場合は、スマホがあればすべての手続きが済むのでとても便利です。
アカウントを作り、画面上でカタログからお気に入りの商品を選んだら、そのまま申し込んで決済するだけです。わざわざお店に出向かなくても、ご家族と相談して自宅から予約したり、お友達と一緒に選んだりできるのも嬉しいですよね。
急なニーズにも対応できる
着物レンタルは、急なお呼ばれにも対応できます。とくにネット店舗の場合は、24時間・365日いつでも予約できるうえ、訪問着一式が郵送で届くので大変便利ですよ。
クリーニングが不要
着物レンタルは、使用後のクリーニングが要りません。訪問着のクリーニングは、一着につき数千円から1万円前後かかるのが一般的です。かさばるため、クリーニング店に持っていくのも楽ではないでしょう。そうした手間とお金がかからないというのは、お得感がありますよね。
ひどく汚したり、破いたりした場合は、クリーニング代や補修費が請求されることがあります。ただそのようなケースに備えて、1,000〜2,000円くらいで入れる保険が用意されていることが多いので、心配な方は入っておくとよいでしょう。
e-きものレンタルでは、訪問着のレンタルをしていただいたお客様が加入できる「安心サポートシステム」をおすすめしています。
詳しくは、 ご利用ガイド▶安心サポートシステム をご覧ください。
使用後の手入れや収納が不要
購入の場合は、使用後にクリーニングしたり、定期的に陰干ししたりと何かと手入れが大変です。収納にも場所をとります。着物レンタルでは、そのようなことが一切必要ないためとても便利で余分な手間がかかりません。
まとめ
髪飾りは、訪問着コーデを楽しむための素敵なアイテムです。
ただし、訪問着に合わせる場合は、華美になりすぎない、年齢を意識する、主役より目立たないようにする、付ける場所に気を配るといった条件を一つずつクリアすることが大切です。
記事内では、着物レンタルをおすすめしましたが、髪飾りに関しては基本的に貸してもらえません。ご自分で購入することになるでしょう。ただ、多くは1,000円前後から高くても1万円以内で購入できるため、用途に合わせてお気に入りをいくつかお持ちになっておくのもよいのではないでしょうか。
結婚式や格式の高いシーンのためのシックで高級感のあるもの、カジュアルな披露宴などに使える明るくポップな髪飾り、コームタイプやかんざしといったフォルムや使い方が違うものなどを、楽しみながら集めてみるのもおすすめです。
e-きものレンタルでは、訪問着がご入用の皆様を経験豊富なスタッフが全面的にサポートいたします。
愛知で創業50年以上の歴史を持ち、トレンドから根強い人気の定番まで幅広いラインナップを数多くご用意しております。小物もスタッフが無料でコーディネートしてお送りしますので、お着物初心者の方もご安心ください。
皆様のご利用を心よりお待ち申し上げております。