【卒業式】袴用の下着はヒートテックがいいの?防寒対策のポイントや当日の注意点を詳しく解説!
【卒業式】袴用の下着はヒートテックがいいの?防寒対策のポイントや当日の注意点を詳しく解説!
卒業式というと2〜3月に行われることが多いです。地域によってはまだ真冬の寒さだったり、桜が咲きそうでも花冷えがしたりするかもしれませんよね。
そこで注意したいのが、袴コーデの防寒対策です!
洋服とは違うのでコートを着るわけにはいきませんし、どんな下着がいいかよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、卒業式の袴用下着にヒートテックはOKか?その他の防寒対策や袴で動く際の注意事項についても詳しく解説します。
これを読めば当日に寒すぎたり、着崩れたりして困るといった心配はありませんよ!ぜひ参考にしてくださいね。
卒業式会場は寒いの?
卒業式は、体育館や施設を借りて行われることが多いです。ほとんどの会場では暖房が効いていると思いますが、スペースが広い場合は隅々まで行き渡らず、底冷えすることもあるでしょう。
長時間になると思いのほか体が冷えますし、途中でトイレに立つのも大変。そのためしっかりと防寒対策をして式に臨むのがおすすめです。
袴コーデで冷えるポイントはここ!
きっちりと防寒対策をするには、冷えやすいポイントを理解しておくことが大事ですよ。
具体的には、以下の3点です。
- 首の後ろ(うなじ部分)
- 袖口
- 裾まわり
衿の後ろ部分は衣紋を抜くので肌が直接空気に触れます。袖と裾からは冷気が入りやすいため、しっかり防寒する必要があるでしょう。
卒業式にヒートテックは必要?
卒業式には、ぜひヒートテックを有効活用してください。着るのと着ないのとでは全然ちがいますから!
袴コーデでは、他の着物と同じように長襦袢(ながじゅばん)や和服用肌着を着用するのが一般的です。袴レンタルを利用すると、これらをセットで貸してくれることが多いです。でもそれだけでは、完全な防寒対策とは言えず心許ないです。その下にヒートテックを着ておくと体が芯から増えるのを防いでくれますから、ぜひ着用してくださいね!
ヒートテックの種類とカラー選び
それでは、ここからヒートテックの種類と着用時の注意点について解説しましょう。
ヒートテックの種類と暖かさ
ヒートテックは、気温や天候に合わせて最適な素材を選びましょう。
薄手、通常、極暖などの種類がありますが、気温が低い日や長時間屋外にいる可能性があるなら、もっとも暖かい極暖タイプがおすすめです。
また素材も重要。化学繊維だけでなく、綿混のものもありますよ。肌が弱い方は、綿混素材を選ぶとよいでしょう。
気温が10度を下回る場合には、極暖タイプと厚手のインナーを重ね着する手もあり。雨や雪が酷いようなら、コーデとしてはイマイチですがヒートテックだけでなく防水性のあるアウターで冷えないようにするのもよいでしょう。
ヒートテックの色は何色が最適?
袴の下のヒートテックは何色でもかまいません。その上に長襦袢や肌着を着用するので、黒や茶色といった濃い色目でも透けることはありません。
ただし、首が詰まったタイプは衿元から見えてしまうので要注意。必ず衿口が広いUネックタイプをチョイスしてくださいね。
袴の下着はどうする?
続いて、袴を着る時の下着(ブラジャー)についても触れておきましょう。
ワイヤー入りブラは避けるべき?
袴を着る際、ワイヤー入りブラジャーは締め付けがキツく感じることがあります。おすすめは、和装ブラジャーかユニクロのブラトップ、またはスポーツブラのようなノンワイヤータイプです。
ワイヤー入りブラジャーは、袴の着付け時に圧迫感が強く、卒業式のような長時間の着用には不向き。それより締め付けの少ないブラジャーを選ぶのがよいでしょう。
和装ブラジャーもその他のノンワイヤーブラも、バストを優しく支えてくれるので自然体で過ごせます。ストラップがずれにくいタイプを選ぶと、着崩れを防げますよ。
わざわざ和装ブラジャーを購入するのは抵抗があるという方は、ユニクロのブラトップなら種類が豊富で素材も柔らかく、肌触りが良いものが多いためおすすめですよ。
袴に合わせた防寒対策:レギンス・タイツ・スパッツ
次に足元の防寒対策について解説しましょう。
卒業式の袴コーデでは昔ながらの草履を履く人も多いですが、ブーツも大変人気です。
そこでブーツと草履、それぞれの防寒対策について見ていきましょう。
ブーツの場合:タイツがおすすめ
袴にブーツを合わせる場合は、タイツがおすすめです。タイツは、足全体を覆うため、保温性が高く寒い日でも足元を暖かく保てますよ。また暖かいだけでなく、見た目もとってもスマートでスタイリッシュになります。
とくに厚手のタイツは、保温性が高いだけでなく透けにくいので、見た目も上品です。色は黒やグレーなど落ち着いたものを選ぶと、袴やブーツとの相性がよいでしょう。
着物の色に合わせたカラー選びもおすすめです。足元が冷えやすい方、また気温が特に低い日などは、裏起毛タイプを選ぶとより暖かく過ごせるでしょう。
草履の場合:レギンスかスパッツで
草履を履く場合は、レギンスやスパッツが良いでしょう。
草履は、足の甲やかかとが露出するため、とくに冷え性の方は足首までしっかりカバーできるレギンスの方がおすすめです。
外から見えることはほぼないので見た目を心配する必要はありませんよ。
その他の防寒対策:カイロ、羽織もの
最後に上記以外の防寒対策についてご紹介しましょう。
カイロは貼るタイプ?貼らないタイプ?
カイロを使用する際の注意点について解説します。貼るタイプとそうでないものがありますが、長時間同じ場所に貼っていると熱がこもりやすく、低温火傷をおこしたり、のぼせたりしてしまう恐れがありますよ。
とくに卒業式当日は、緊張や興奮で体温が上昇しやすいため要注意。貼らないタイプのカイロは、ポケットやバッグに入れて持ち歩けますし、手先や体の冷えを感じた時に自由に場所を変えながら温められるので便利でしょう。
ショールを活用
簡単に着脱できる防寒具としてショールもおすすめですよ。首元には自律神経がたくさんあるので、冷えると体調をくずしたり、気分が不安定になったりする恐れがあります。
顔に近いため首が冷えでこわばると表情が固くなり、せっかくのメイクも台無し。
気分よく、笑顔で過ごせるようにぜひ首元のケアは忘れないようにしましょうね。
素材は、ウールやカシミヤなど保温性の高いものがおすすめです。また、薄手のものを選ぶと、かさばらず持ち運びにも便利です。もちろんコーデの一つとして楽しむこともできますよ。
卒業式当日の注意点
袴を卒業式で初めて着用するという方も多いと思います。そんな皆さんは、つい着付けやヘアメイクをするまでのことに気持ちが取られがちですが、袴を着た後、とくに色んな動きをする時にも注意が必要です。洋服と違って動きにくかったり、汚れないようにケアしたりしなければいけませんからね。
そこで、トイレ対策や歩く時、座る時、階段を上り下りする時、さらに車に乗車する時の方法と注意点を解説しましょう。
着崩れに注意
袴を着て動く時に気をつけるのは、以下の4点です。
- 着崩れしない
- 袴を汚さない(地面や床に擦ったり、食べ物で汚したり)
- 袴を破損しない(何かに引っ掛けて破るなど)
- 転ばない
とくにトイレに行ったり、座ったり、車に乗ったりすると知らず知らずのうちにせっかくの袴が着崩れたり、シワが寄ったりしてしまうことがあるので注意が必要です。
トイレ対策をしっかり!
トイレは必ず事前に練習しておきましょう。
以下のような手順で行うと楽ですよ。
袖を左右一枚ずつ持ちあげてそれぞれ帯に挟む(シワが寄らないように) ↓ 袴を両手で持ち上げお腹のあたりでまとめて片手で持つ ↓ 続いて長襦袢と肌着も一枚ずつまくりあげて袴を包むようにして片手でもつ |
このようにして用を足したら、逆の手順で整えながら戻します。
袴は後ろから見た時に、腰のあたりがふっくらと膨らんでいるとラインが綺麗に見えます。でもトイレに行くたびにこの膨らみが小さくなることがあります。
両手を袴の横から入れて帯の結び目を少し上に持ち上げると元に戻るので、トイレから出るときはこの方法で修正するようにしてくださいね。
歩く時の注意点
袴は洋服と比べるとボリュームがあるので普段と同じ歩き方ではぎこちなくなるだけでなく、着崩れしやすくなるため注意が必要ですよ。
また転ばないためにも、ポイントは上品にゆっくりを意識すること。
目の前に一本のまっすぐな線があるとイメージしてその上を右と左の親指で(やや内股ぎみに)交互に踏むように歩きましょう。このとき頭を上から糸で吊られているようにイメージしてやや胸を張り、体重を少しだけ後に掛けるようにするとよいですよ。
腕は大きく振らず、大股にもならないように意識します。せわしなくバタバタすると下品になり、せっかくの袴コーデが台無しですから、しゃなりしゃなりと優雅に歩くようにしましょう!
座る時の注意点
袴で座る際は、まず椅子やソファなどが汚れていないか確認しましょう。電車や駅のベンチなどは思わぬ汚れが付着していることがあるので注意してくださいね。
どうしても座らなければならない場合は、ハンカチなどを敷くとよいでしょう。
座る前に階段を下りるときのように、袴の後ろ側を少しだけ持ち上げ、そのまま膝を折って真下に座るイメージで浅く腰掛けます。こうすることで、袴が引っ張られて帯などがズレるのを防ぎます。
座ると同時に両方の袖を太ももの上で畳むようにして重ねます。袖が床や地面につかないように注意し、見た目を意識して綺麗に重ねましょう。
さらに背もたれは使わず、背中をまっすぐ伸ばしてください。
慣れていないと長時間は疲れるかもしれませんが、猫背にならないよう腰を立てるイメージで座るとよいですよ。
階段の注意点
続いて階段の上り下りです。
袴の場合、上り階段では足先が見えにくいためつまずくと危険です。階段で裾がするのも避けなければなりません。
そこで片手(可能なら両手で)で袴をサイドから少しだけ持ち上げると上りやすくなりますよ。
下るときは、袴の後ろ側のスキマに手を入れて持ち上げながら歩きます。上るときは前なので裾が見えますが、下りる際は後ろが見えないため、しっかり持ち上げないと知らない間に裾を階段ですってしまいかねないので気をつけましょう。
上るときも下りるときも、手をできるだけ中央あたりまで差し込むと袴が高く持ち上がりやすくなるので覚えておいてくださいね。
車に乗る時の注意点
袴で車に乗る場合は、できるだけ後部座席に座るようにしましょう。後部座席だと前の席のヘッドレストにつかまって背もたれを使わずに済み、着崩れたり、シワが寄ったりするのを防げます。
車に乗り込む前に、まず荷物を先に車に入れちゃいましょう。そして必ず両手に何も持たないフリーの状態になってください。
背中はもたれないので、荷物が小さければすぐ後ろあたりに置いておいても大丈夫でしょう。荷物がかさばる場合は、トランクに入れた方が車内がスッキリしていいかもしれません。
車に乗る時は、前からではなくお尻から乗ります。袖を太ももの前でまとめて両足を揃えながらいったんシートに腰掛けたら前のシートのヘッドレストをもちながらお尻を軸にしてくるりとゆっくり回ってください。そうすると裾を踏んだり、袴がシワになったりせずに済みます。
この時、頭をドアの枠にぶつけないように気をつけてくださいね。
ワンボックスの場合は、ステップがあるのでそこに足をかけながらお尻をシートに乗せてくるりと回るようにします。
ちなみに足から入ってしまうと袴が邪魔して前に進めなくなるため、必ずお尻から乗るようにしてください。
降りるときは両手をフリーにしてお尻を軽く回転させ、両足を揃えて同時に地面へ着けるとスムーズに降りられますよ。
さらに、袴姿ではいつものように体の自由がきかないため、できればご自分で運転するのはやめた方がいいでしょう。万が一事故に遭ったら大変ですからね。
ご家族か知り合いで着物を身につけていない方にお願いしましょう。そして着崩れ防止のためにも、ゆっくり運転してもらってくださいね。
実は、着物での運転は道路交通法の上では禁止されていません。でも、都道府県によっては条例で禁止しているところもありますよ。栃木県や秋田県、岩手県などは禁止しているので、運転予定のある方はその前にご自身の住む自治体の条例をきちんとチェックしておくことをおすすめします。
まとめ
卒業式の時期は、まだ寒かったり会場内が冷えたりする可能性があるため、防寒対策をしっかりしていきましょう。
とくに首元や袖口、足元が冷えないように注意して、体を芯から冷やさないためにヒートテックもおすすめです。
下着や長襦袢、レギンス、タイツなど、袴コーデは思いのほか多くの重ね着をするので、普段の洋服とはまったく感覚が違います。事前に歩いたり、階段を上り下りしたり、トイレの練習もしておくとよいですよ。
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