【卒業式】袴レンタルを利用する場合は当日着付けはどうする?1日の流れや注意点を詳しく解説!
【卒業式】袴レンタルを利用する場合は当日着付けはどうする?1日の流れや注意点を詳しく解説!
卒業式で袴をレンタルする際は、当日の着付けについてもしっかりと考えておかなければいけません。
どれだけ素敵な袴が借りられても、着付けがうまくいかないと式本番は台無し!
「着付けは誰にお願いするの?」「自分でもできるの?」「式当日でも着付けやヘアメイクは間に合うの?」など、着付けに関してはさまざまな不安がつきものです。
そこで今回は、袴レンタルを利用する場合の卒業式当日の着付けについて解説します。
着付けを依頼する5つのパターンや着付けに必要なもの、当日の流れや注意点について詳しく紹介するのでぜひ参考にしてくださいね!
袴レンタルを利用する場合の着付けはどうする?
結論からいうと、袴を初めて着る方が自分で着付けをするのはかなり難しいです。ほぼ無理と言っても過言ではないですよ。
というのも、袴コーデは外見では上半身の二尺袖(または振袖)と半巾帯(普通の帯より幅が狭い帯)、下半身の袴と草履(またはブーツ)しか見えません。でもその下にいろんな小物を仕込まなければならず、それぞれに知識とコツが必要なため初心者にはかなりハードルが高いです。
具体的には後ほど説明しますが、着付けの際には半巾帯や長襦袢、帯板など袴スタイルを整えたり、着心地をよくしたりする目的でさまざまなアイテムを利用します。
これらを上手く使って全体を調整しなければ、着付けした後で着崩れしたり、シワがよったりする恐れがありますよ。
卒業式当日は少なくとも数時間〜半日くらいは袴で過ごさなければならないため、着付けが上手くできていないと途中で大変なことになりかねません。トイレにもいかなければならないですからね。
こうしたことから卒業式当日にどのような流れで着付けるかはとても大事だということがお分かりいただけるでしょう。
当日の着付けは5パターン
卒業式当日の袴コーデの着付けの方法は5つのパターンが考えられます。
- 美容院
- 着付け師に依頼
- 袴レンタル店に依頼
- 家族や知り合いに依頼
- 着付け教室に通って自分で着付ける
美容院
もっとも手っ取り早いのは、美容院で着付けるという方法ではないでしょうか。
というのも袴を着用する際は、それに合ったヘアメイクが必要です。多くの美容院ではそれを見越して卒業式の着付けサービスも行っています。
髪型や髪飾りの相談をしながら着付けもしてもらえるのはとても便利ですよね。
これが別となると、ヘアメイクの後や前に他の場所で着付けをすることになるので、式当日の貴重な朝の時間を大きくロスします。
着付け師に依頼
プロの着付け師に依頼する方法もあります。自宅を訪問してくれるサービスがあるので、小物も含めた袴一式を持ち運ぶ手間がなく、移動時間もカットできる点が魅力でしょう。
袴レンタル店に依頼
一部の袴レンタル店では、ヘアセットや着付けサービスをオプションで提供しています。
袴レンタルは「リアル店舗」と「ネット店舗」の2種類があります。着付けを依頼できるのは、基本的にはリアル店舗になります。
リアル店舗は、袴を直接手に取って試着できるメリットがありますが、在庫が限られているのと移動に時間を要する点がデメリットです。
それより在庫が豊富でスマホがあれば予約から返却までの手続きが完了するネット店舗を利用して、着付けは別の方法を選ぶ方がメリットが大きいかもしれません。その点はよく検討してから決めてくださいね。
家族や知り合いに依頼
家族や知り合いに着付けができる方がいれば、お願いするのもよいでしょう。着付けサービスに依頼するより融通が効くので、当日の朝は余裕をもって過ごせるかもしれません。
着付け教室に通って自分で着付ける
着付け教室に通って着付け方法をご自分で習得するやり方もあります。
ただし1回でというのは難しく、何度か通う必要があるため、その分の時間を確保しなければなりません。少なくとも式の数ヶ月前に予約して通う必要があるでしょう。
ただし、この場合は100%失敗なく着付けができるレベルを目指さなければなりません。
時間も限られているため、当日までに一人で何度か練習することも欠かせません。着くづれやその日になって万一着付けが完了しないとなると、式に参加できなくなるかもしれませんからね。
またコストもかかりますが、一部無料で教えてくれるところもあるため希望する場合は、自宅や学校近くで探してみてはいかがでしょうか。
着付けに必要なものは?
着付けの際には、袴と二尺袖(または振袖)、草履やブーツ以外にも以下のような小物が必要になります。大半は、袴レンタルで袴と一緒にセットで貸し出してもらえます。
でもその内容は、ショップによって異なるので、予約の際に必ず確認しておくようにしましょう。足りないものはご自分で買い足す必要がありますからね。
- 半巾帯(はんはばおび)
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 肌襦袢(はだじゅばん)
- 衿芯(えりしん)
- 腰紐(こしひも)
- 伊達締め(だてじめ)
- 和装ベルト
- 重ね衿(かさねえり)
- 半衿(はんえり)
- 帯板(おびいた)
- 足袋
着付けで体型が気になる方へ
スタイルがふっくらしているとか、友達に比べて小さかったり細すぎたりして袴をきちんと着付けてもらえるか気になる方もいるのではないでしょうか?
心配になる気持ちは、とってもよく分かります!でも大丈夫ですよ。
袴はもともと明治・大正時代に女学生が通学したり学校生活を送ったりするために開発された、いわば「制服」です。
振袖などの着物に比べるとかなり動きやすく、いろんな体型の方が着られるように工夫されているため過度に気にしなくても大丈夫ですよ。
体型に合った袴を選べば大丈夫!
袴レンタルでは、さまざまなサイズの袴セットが揃っています。
具体的には、5〜25号くらいまでのものがレンタル可能ですよ。
ちなみに最小の5号と最大の25号の目安サイズは以下の通りです。
バスト | ウェスト | ヒップ | |
5号 | 77 | 58 | 87 |
25号 | 112 | 96 | 113 |
(単位:cm)
身長も150cm強〜170cmくらいまでならOK。
150cmをかなり下回る方も、最近急速に増えているジュニア用袴で対応する方法がありますよ。
気になる場合は、早めに袴レンタルに問い合わせてみましょう。
また、プロはいろんなノウハウをもっているので着付けをしてくださる方に心配な点を相談すると、早くに悩みが解決すると思いますよ!ぜひ遠慮なく尋ねてみましょう。
自分のサイズを把握しておこう!
袴を着用するには「裄丈(ゆきたけ)」「袴丈(はかまたけ)」がご自分に合っていないと動きにくかったり、見栄えが悪くなったりしてしまいます。
まずは「裄丈(ゆきたけ)」「袴丈(はかまたけ)」を理解し、ご自分に合ったサイズの袴が選べられるようにしましょう。
着物を選ぶ際、「袖丈(そでたけ)」を長くするか短くするかを決める必要もあります。
また、ご自分の「号」についても把握しておきましょうね。
裄丈(ゆきたけ)とは
裄丈は、腕を横に上げた、衿(首)の中心から袖の先までの長さです。
ぴったり合った裄丈は見た目の美しさと着心地を大きく左右しますよ!
裄丈が短いと袖が短く感じたり、腕が窮屈に感じたりします。
逆に裄丈が長すぎると、袖が長く感じたり、腕がだぶついて見えたりするので見た目が悪く不恰好になりますよ。
理想的な裄丈は、指先が少し出る程度と理解してください。
参考までに身長と裄丈の大体の目安をご紹介しますね。
身長 | 裄丈 |
145cm前後 | 63~66cm |
150cm前後 | 64~67cm |
155cm前後 | 65~68cm |
160cm前後 | 66~69cm |
165cm前後 | 67~70cm |
170cm前後 | 68~72cm |
袴丈(はかまたけ)について
袴丈とは、アンダーバスト(みぞおち)の5cm下から足首くるぶしあたりまでを、まっすぐ垂直に測った長さです。
これは足元を草履にした時の袴丈になります。
ブーツを履く場合は、草履を履く場合より3~5cmほど短めの袴丈を選ぶと、ブーツのデザインがよく見えておしゃれですよ。
袖丈(そでたけ)について
袴コーデの袖丈は、着物を着て腕をあげた時にだらりと袖が垂れますが、その長さが76cm前後の「二尺袖」が主流です。
中には、成人式用の振袖によくみられる、95〜100cm前後の中振袖もあります。
しかし振袖と違って袴の場合は、袖丈が長すぎると全体的に重たい印象が強まります。とくに身長が低い方は二尺袖の方がよく似合いますよ!
卒業式当日の持ち物やスケジュール
卒業式当日の持ち物や基本的な流れなどについて解説しましょう。
式当日の持ち物と準備
卒業式当日は、かなりバタバタするので慌てずスムーズに準備を進めるために持ち物リストを作成しておくと安心ですよ。
- ハンカチ
- ティッシュ
- 財布
- スマホ
- 充電器
- 着物クリップ2本以上(トイレの際に便利ですよ)
- 絆創膏(草履やブーツで靴擦れした時のため)
- 化粧ポーチ・手鏡・ヘアブラシ
- サブバック(卒業証書を入れるため)
- カイロやストールなどの防寒対策
- 謝恩会や二次会の着替え
- 着付け場所から直接卒業式会場に向かう場合は、着替えた服を持ち運びできるバッグも必要
あとは当日の天候に合わせて、服装や持ち物を調整しましょう。
式当日のタイムスケジュール
卒業式のタイムスケジュールは、大学や短大、専門学校によってさまざまです。
オーソドックスな例をご紹介しておきますね。
- 4〜6時→起床・朝食・身支度(着付け場所や美容院までの距離によって調整が必要)
- 5〜8時→着付け・ヘアセット(長くても1時間以内に終了)
- 9〜10時→卒業開始
- 11時〜卒業証書授与式
- 14〜15時以降→謝恩会のために着替える
- 18時以降→謝恩会・2次会など
こうして見ると卒業式の1日はかなり長丁場。前日はしっかりと睡眠をとって万全の体調で臨んでくださいね!
着付けの際は前開きの服で!
着付けはヘアメイクの後に行うことが多いです。そのため、必ず前開きの服を着ておきましょう。
首から脱がなければならない服は、せっかくセットしたヘアスタイルが崩れてしまう恐れがあるからです。
着付け後の注意点
着付けが終わった後の注意事項について紹介しましょう。
袴を着た後の動作に注意
袴を汚すと後処理が大変です。
トイレや水たまり、雨や雪に注意し、袴を傷つけないためにゆっくり歩くことを心がけましょう。
とくに階段の上り下りの際は裾を踏んで転ぶと危険です。上りの際は袴の前を両手で軽く持ちあげて、下りる際は袴の後ろ側を両手で軽く持ちあげて裾がすらないようにするとよいですよ。
食事やトイレの際に気を付けること
まず袴を着ている間は、袴を汚さないためにもできるだけ食事を摂らないのがおすすめです。食べすぎて腰紐や半巾帯で締めたウエストが苦しくなるのも怖いですよ
ドリンクも最小限がいいでしょう。飲み過ぎるとトイレが近くなりますからね。
どうしても食べなければならない時は、汁物や醤油、ソースが垂れるようなメニューは控えてください。テーブル上のものを取る際に袖でコップや器を倒さないために、袖口を逆の手で押さえるようにしましょう。
トイレの仕方も事前に必ず練習しておきましょうね。
袖を左右一枚ずつ持ちあげてそれぞれ帯に挟む(シワが寄らないように) ↓ 袴を両手で持ち上げお腹のあたりでまとめて片手で持つ ↓ 続いて長襦袢と肌着も一枚ずつまくりあげて袴を包むようにして片手でもつ |
このようにして用を足したら、逆の手順で整えながら戻します。
謝恩会や二次会時の袴の着こなし
卒業式当日は、式が終わった後に謝恩会や二次会がつきものです。
その際は、袴のままでもいいですが、食事のことを考えるとドレスなどに着替える方が無難でしょう。
またその場合は、ドレスコーデにも合うヘアスタイルやヘアアクセサリー(髪飾り)にしておくことも大事ですよ。
袴レンタル利用の流れ
最後に袴レンタルの流れについて説明しましょう。
リアル店舗とネット店舗に分けて見ていきます。
【リアル店舗の場合】
- レンタルしたいお店に来店予約をする
- 予約した日時にお店を訪れ、試着のうえ予約する
- 前撮り撮影を行う(希望者のみ)
- 卒業式の前に袴一式が届く
- 卒業式当日に袴を着付け、着用する
- 袴一式を返却する(クリーニングやアイロンがけは不要)
【ネット店舗の場合】
- 専用サイトからカタログを閲覧して袴を選ぶ
- 希望の袴がレンタルしたい日に空いているかを確認する
- レンタル可能ならスマホやパソコンから予約する
- お客様情報を入力し、付属品などオプションについても追加注文する
- お支払い方法を選択する
- 注文情報を確認のうえ決済を完了する
- 卒業式の前に袴一式が届く(式までに前撮りを行う場合は余裕をもって予約する/試着ができるかはお店による)
- 卒業式当日に袴を着付け、着用する
- 袴一式を郵送で返却する(クリーニングやアイロンがけは不要)
ネット店舗の場合、試着できないのが不安という方もおられるかもしれません。でも、最近はサイト内のカタログ写真はとても鮮明でサイズも正確に記載されているため、それほど心配しなくてOKですよ!
まとめ
卒業式に袴レンタルで出席する場合は、着付けの段取りについても抜かりなく準備しておく必要があります。
専門知識や経験がないと、ご自分で着付けをするのは難しいです。
ご家族や知り合いに着付けができる人がいない場合は、美容院や袴レンタルのオプションサービス、あるいは着付け師に依頼するなどして式当日に問題なく着付けができるように手配しましょう。
体型が気になる方も、袴レンタルならかなり幅広いサイズが用意されているので、さほど心配する必要はありませんよ。どうしても気になる場合は、ショップや着付けをお願いする方に相談しておくと安心です。
e-きものレンタルでは数多くの個性的な袴を卒業式用にご用意しております。その数2,000着以上!
毎年多くの卒業生とご家族の皆様にお喜びいただいております。
袴や二尺袖(一部、中振袖も)に加えて、長襦袢や腰紐、伊達締めなど13アイテムをセットにしてレンタルさせていただきます。足袋は無料プレゼント!
ぜひ皆様のご利用を心よりお待ち申し上げております。