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成人式振袖着物のコト

2024.12.042024.12.04

【成人式のトイレ事情】振袖でトイレをスムーズに!汚れや着崩れを防ぐ対策と7つのステップや注意点を詳しく解説!

【成人式のトイレ事情】振袖でトイレをスムーズに!汚れや着崩れを防ぐ対策と7つのステップや注意点を詳しく解説!
e-きものレンタル 編集部
目次

    【成人式のトイレ事情】振袖でトイレをスムーズに!汚れや着崩れを防ぐ対策と7つのステップや注意点を詳しく解説!

    成人式にはお気に入りの可愛い振袖を着て参加する方が多いでしょう。ご自分好みのデザインの振袖を探すだけでもワクワクしますよね。

    ただ着付けやヘアメイクに加えて意外と注意や対策が必要なのが「トイレ」です。洋服とはまったく勝手が違うので、振袖のままトイレを済ますのは思いのほか大変!

    トイレが終わって出てきたらせっかくの振袖が着崩れたり汚れていたりしたらあまりに残念ですよね。

    そこで今回は、振袖でトイレをスムーズに済ませる方法を解説します!

    トイレに入ってから出てくるまでの7つのステップに加えて、トイレに必要な便利アイテム、注意点、汚れたときの対処法などを詳しくご紹介します。

    これを読んでおけば成人式当日のトイレ関係はバッチリ!ぜひ参考にしてくださいね。

     

    振袖でトイレってできるの?着崩れしないの?

    振袖イラスト

    成人式の当日に着付けやヘアメイクをしてから式が終わって帰ってくるまでに、必ずトイレに行くことになります。しかも1回というわけにもいかないでしょう。成人式は1月ですから冷えますしね。

    式の後に食事会や飲み会があれば、何度もトイレに行かなければなりません。電車移動なら駅でトイレを使うケースもないとはいえないでしょう。

    でも普段のファッションと振袖は、脱ぎ方も着方もまったく違います。

    振袖経験のない方からすると、想像するだけでも「私大丈夫かな?」「うまく元の状態に戻せるのかな?」と不安になるかもしれませんね。

    結論を言うと、しっかりと手順を覚えれば振袖のまま外でトイレを済ますことはできます。

    ただしかなり時間がかかりますし、トイレの後に着崩れしないようにするには、幾つかのチェックポイントがありますよ。用意しておくととっても便利で助かるアイテムもあります。

    実際に式当日を想定して一度シミュレーションしておくと、気持ちの上でも安心感が違います。その辺りも含めて、これから一つずつ解説していくのでせひ最後までお読みくださいね!

     

    振袖を着ながらのトイレ7つのステップ手順

    振袖イラスト

    それでは早速、振袖を着ながらトイレを済ますまでを7つの手順で説明します。

     

    1.袖をまとめる

    トイレの時は、振袖を脱ぐわけではありません。帯や帯締めもほどきませんよ。

    まずトイレをするときに一番邪魔になる袖部分を体の前でまとめます。

    方法は簡単。以下の3つから好きなやり方を選んでくださいね。

    方法1 左右の袖を手で持ち、そのまま帯の高さで軽く結ぶ。このとき強く結びすぎるとシワになるので注意しましょう。


    方法2 左右の袖を帯の前まで持ってきて、大きめのクリップで挟んでまとめる


    方法3 左右の袖を帯締め(帯の上で結んでいる飾り紐)に挟んで留める

     

    2.振袖や長襦袢を左右に分けてめくる

    次に軽くしゃがんで、着ているものの裾をすべてめくっていきます。

    まず振袖から左側と右側に一枚ずつめくり、つづいて長襦袢と裾よけも同じように左と右にめくって足が出るようにします。

    このとき左側が左手、右側は右手でめくるとやりやすいですよ。

    裾よけを左右にめくったら、今度はそのまま腰の位置まで裏返してめくりあげてしまいます。

     

    3.振袖を両脇に挟む

    途中でずれてこないように、めくった振袖をしっかりと両脇で挟みながら固定します。

     

    4.下着を降ろして用を足す

    下着を下ろして用を足します。このとき深く座ると帯の形が崩れることがあるので、できるだけ浅く、軽く座ってくださいね。水が飛び散って振袖が濡れるといけないので、必ずフタを閉めて流すようにしましょう。

     

    5.振袖などを元に戻す

    めくった裾をゆっくり丁寧に元に戻します。

     

    6.手を洗う

    手を洗う時も水がはねないようにそっと蛇口をひねって静かに洗いましょう。袖はほどかずにまとめた状態で洗うと濡れにくいですよ。クリップを使って後ろ側にまとめておくとさらに濡れにくくなるので安心でしょう。

     

    7.着崩れていないかチェックする

    着崩れしていないか鏡で確認します。これについては、後ほど「着崩れを防ぐポイント」のところで詳しく解説しますね。

     

    いかがでしょう。ご自分が振袖を着ながらトイレを済ます姿を想像できましたか?

     

    トイレの時にあると便利なアイテム

    振袖でもトイレが楽にできるようにするアイテムがいくつかあるのでご紹介しますね。

    和装ブラジャー

    普段使っているブラジャーはワイヤーが入っているため締め付けが強く、振袖では動きにくくなります。特にストレッチ素材の和装ブラジャーはトイレの時に楽に動けるのでおすすめです!

    大きめのクリップ(着物クリップ)

    大きめのクリップを3個ほど持っておくと袖を固定するのにとても便利です。専用の着物クリップが数百円程度で売っているので、できれば買っておくとよいでしょう。

    大きめのハンカチ

    利用するトイレによってはバッグやショール、上着などを置く場所がないかもしれません。大きめのハンカチがあると敷物代わりにできるのでおすすめですよ。食べたり飲んだりするときの汚れ防止にも使えますからね。

    サブバッグ

    トイレの時は両手は完全にフリーでなければなりません。そのために大きめのサブバク(たためるトートバックなど)を一枚持っておくと上着やショール、バッグなどが収納できてとても便利ですよ。

    予備の足袋

    靴とは違って足がむき出しのため、トイレの水で足袋が濡れてしまうことがあります。予備の足袋があると安心ですよ。雪や雨などで濡れた場合にも使えますからね。

    生理用品

    振袖は血液で汚すと後処理が大変。タンポンとナプキンを併用するか、オムツ式のナプキンがおすすめです。

    ショーツ・ペチコート

    ショーツやペチコートを履いておくと生理中でも安心ですね。とくに和装用ショーツはおすすめ。股下のクロッチが開閉するので下着を下ろす必要がありません。ローライズのため、腰紐部分と重ならず着崩れしにくくなりますよ。

    以上のアイテムを事前に準備しておくと、トイレの際の対応力がグンとアップするのでとても安心ですよ!

     

    トイレ中の振袖の扱い方

    続いてトイレ中に振袖を扱うちょっとしたポイントをご紹介しましょう。

     

    袖の扱い方

    振袖を着たままトイレにいく際に一番汚れやすいのが袖です。1m前後あるので気をつけないとトイレの壁や床に触れてしまって汚れることが珍しくありません。

    そこで快適にトイレを利用するためには、いくつかの工夫が必要です。

    先ほど、トイレの中では袖を前で結んだり、クリップで留めたりすると良いとお伝えしました。その前段階でトイレブースに入る直前に、袖を肩にかけておくとどこにも接触させなくてすみますよ。

     

    裾の扱い方

    振袖の長い裾は、踏んだり汚れたりしやすいので注意しなければいけません。危ないと思ったら少し裾を持ち上げてトイレに入るようにするとよいですよ。

     

    トイレの選び方

    トイレ

    振袖のときに使うトイレの条件は、

    • 広い
    • バリアフリー
    • 洋式
    • キレイ(とくに床が濡れていないこと)
    • 利用者が少ない
    • 屋内にある(駅や公園などの屋外ではない)
    • 姿見(大きめの鏡)がある
    • メイクを直すスペースがある

    といった感じです。

    これらの条件がすべて揃ったトイレはなかなかないかもしれません。ホテルや大型商業施設、一部のコンビニ(車椅子で入れるトイレはかなり広い!)、公共施設くらいでしょうか。

    なかでもとくに「洋式」はマストですね。振袖を着たまま和式で用を足すとなるとお腹は締め付けられますし、振袖にシワが入りやすくもなりますからね。

    普段、洋式しか使っていない方にとっては、かなり過酷なシチュエーションになるでしょう。

    洋式だとフタがあるため水はねの心配もありません。生理の時にもずい分楽ですよ。

    式の当日になってあたふたしないで済むように、会場周辺で余裕をもって利用できそうなトイレをあらかじめ見つけておくのがおすすめです。

    成人式が行われる会場のトイレは、恐ろしく混雑していると予想されます。多くの場合、長蛇の列に並ぶことになるため早めに会場入りして利用するのがポイント。

    そしてこれは最後の奥の手ですが、もし自家用車やお友達の車で会場に向かう場合は携帯トイレがあると安心でしょう。

     

    振袖でうまくトイレを済ますために

    振袖を着たままのトイレで困らないための対策について解説しましょう。

     

    予行演習をしておこう

    本番前に一度予行演習しておくと、当日はかなり安心できますよ。

    自宅で振袖を着て、そのままトイレに行って実際に試してみましょう。すると勝手がわかります。

    この時、振袖だけでなく、それ以外の持ち物もすべて目の前に準備します。ショールや上着、バッグなどを持参するサブバックやトートバックなどに収納してみてくださいね。そしてトイレに持ち込んでみましょう。

    そうすると、用をたす際にどれくらいのスペースが必要かつかめますからね。

    トイレにかかる時間も測っておくと当日になってあまり焦らずに済むのでおすすめです。

     

    いつもより余裕をもって行動しよう

    式当日はかなりバタバタします。なので、いつもより余裕をもって行動するようにしましょうね。

    着付けやヘアメイクを美容院などでお願いするとなると、その移動に時間がかかります。そこから成人式会場までのアクセスもしっかり考えておく必要があるでしょう。

    理想をいえば会場ではトイレに行かず、事前にどこかで済ますのがよいですよ。それが無理なら現地では混雑して相当時間がかかるので、それを見越して早めに会場入りするのがおすすめです。

     

    水分はできるだけ控えめに

    成人式の時間は、自治体によって様々です。早ければ30分くらいで終わるところもありますが、長い場合は2時間超えもあり得ますよ。その間にトイレに行きたくならないように、当日はできるだけ水分を控えましょう。

     

    体を冷やさない

    振袖イラスト

    体が冷えるとどうしてもトイレが近くなります。カイロや厚手の下着、手袋、足袋用のストッキングを使うなどして体を温める工夫をしましょう。

     

    荷物は最小限に

    荷物も最小限にしておくことです。身軽な方がトイレがしやすくなりますし、会場の座席でも窮屈な思いや、同席する人たちの迷惑にならなくて済みますからね。

     

    当日の注意事項にしっかり目を通しておく

    成人式についての自治体からの注意事項には、しっかり目を通しておきましょう。とくにトイレ関係の情報には注意し、何か不明な点や不安なことがある場合は前もって問い合わせておくと安心ですよ。

     

    着崩れを防ぐポイント

    トイレの後、着崩れを防ぐためのポイントをご紹介しましょう。

    トイレから出たら、まず鏡で振袖の状態を確認します。帯が緩んでいたり振袖がずれたりしていないか、きちんとチェックしてくださいね。

    もし着崩れしている場合は、すぐに修正を!

    帯が緩んでいる場合は、帯締めを締め直すか帯枕の位置を調整してください。振袖がずれているときは、腰紐や伊達締めを締め直しましょう。

    おはしょりもトイレ中にめくれ上がってしまうことがあります。前面はすぐ気づけますが、背中の方は鏡で意識しなければ気づけません。できればお友達にもみてもらって、乱れている場合は直すようにしてくださいね。

    そもそも着付けが正しくしっかりとできていれば、着崩れしにくいですよ。その意味では、着付けはプロの着付け師にお願いしておくと安心ですね。

    トイレから出る際も、慌てないでゆっくりと行動するように心掛けましょう。

     

    万が一振袖が汚れたらどうするの?クリーニング代は?

    振袖は着慣れていなければ、トイレはもちろんそれ以外でも思いもかけないところで汚してしまうことがあります。糸がほつれたり、生地が傷ついたり破れたりするケースもあるでしょう。
    そんな時にどうすればよいかについて解説しておきましょう。

     

    振袖レンタルなら正直に伝える

    成人式の場合、多くの方は振袖レンタルを利用されるのではないでしょうか。購入するより安いですし、何より保管やメンテナンスの手間が省けますからね。

    もし汚したり、傷つけたりした場合は、できるだけすみやかにレンタルショップに連絡しましょう。「どこで」「いつ」「どんな汚れ(傷)」がついたかを正確に正直に伝えるようにします。

    振袖の汚れは多くの場合、口紅やファンデーション、食べ物や飲み物、調味料、泥跳ね、トイレの際の水や血液(生理の時など)などが考えられます。

    この中では血液が一番落としにくいのですが、振袖レンタルの場合はそのまま追加料金なしで返却というケースがほとんどです。

    あらかじめレンタル料金にクリーニング代が含まれているからです。

    ただしペンキとか墨汁などの強烈な汚れの場合は、補修代金を追加で請求されるかもしれません。

     

    着物保険もおすすめ

    振袖レンタルの場合は、着物保険に入ることができます。加入しておくと汚れや破損などの補修代金やクリーニング費用の全部か一部を肩代わりしてもらえます。

    費用は1,000〜2,000円前後なので、加入しておくと安心ですよ。

    ただ補償範囲は、保険会社によって違うため事前によく確認しておくようにしましょうね。

     

    e-きものレンタルでは、振袖のレンタルをしていただいたお客様が加入できる「安心サポートシステム」をおすすめしています。

    詳しくは、 ご利用ガイド▶安心サポートシステム をご覧ください。

    安心サポートシステム

     

    自前の振袖なら自分で落とすかクリーニングを

    ご自分の振袖の場合、軽い汚れなら落とせることもありますよ。

    ファンデーションや口紅・食べ物などの油性汚れ

    油性汚れは、水で洗うと広がってシミになるケースも!水は使わずに、タオルなどでやさしく押さえながら吸い取るようにします。こすり洗いすると汚れが繊維に染み込んでしまうため絶対に避けてください。

    ベビーパウダーやベビーオイルも効果的ですよ。

    ベビーパウダーを汚れに直接かけ軽く叩き込むと油分を吸着するので汚れが落とせます。30分ほど置いてから粉を落とすとより効果的です。

    ベビーオイルも汚れに染み込ませて軽く叩き込むと油分を溶かし、汚れを落としてくれます。

    ただし、これらの方法は目立たない部分で試してからにしましょう。

    コーヒーやお酒・しょう油などの水性汚れ

    水性の汚れは、油性汚れと比べると落としやすいですよ。でも水で洗うと汚れが広がってシミになることがあります。乾いた布で軽く押さえるようにするのがポイント。

    汚れがひどい場合は、水で濡らした布で軽く叩いてください。強くこすったり、水に浸けたりするのは避けましょう。

    その他の汚れ

    泥はねや血液の汚れは、すぐに専門のクリーニングに出すのがベスト。自分で処理しようとすると汚れが定着してしまって後々、落とすのが難しくなるケースがあるので注意しましょうね。

    ご自分で落とす場合は、くれぐれも無理をしないでください。生地を傷めるともったいないですからね。少しトライして難しいようなら早めにクリーニングに出しましょう!

    とくに染み抜き剤を安易に使うのも危険です。染み抜き剤にも色んな種類があり、間違って使うと振袖を傷つけたり、本来の色が抜けたりするためです。

     

    まとめ

    振袖イラスト

    成人式で振袖を着られるのは、とても楽しみですよね。でもその裏で意外と気を使うのが「トイレ」です。

    振袖を着たままのトイレは、普段洋服で過ごしているときとはまったく勝手が違います。そのためいきなり本番となると、思わぬ失敗をするかもしれません。そうならないようにしっかりと予行演習をしてから式に参加しましょう。

    記事内でご紹介した7つのステップやあると便利なアイテム、注意事項などを頭において、大事なハレの日である成人式を気持ちよく終えるようにしてくださいね。

     

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    e-きものレンタル 編集部

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