振袖で車を乗り降りする方法!運転する時の注意点や着崩れ・汚れた際の対処法も解説!
振袖で車を乗り降りする方法!運転する時の注意点や着崩れ・汚れた際の対処法も解説!
振袖を着て車を乗り降りするには、どうすれば良いのでしょうか?
気をつけないとせっかく着付けた振袖が着崩れしたり、汚れてしまったりするかもしれませんよね。
でも成人式や結婚式で車を利用する機会は珍しくないでしょう。
そこで今回は、振袖で車を乗り降りする方法をわかりやすく解説します!
車に乗る前の準備から、乗る時と降りる時の注意点、着崩れた時また汚れてしまった際の対処方法についてもご紹介します。
この記事を読んでおくと、いざ振袖で車に乗るとなっても心配いりません。ぜひ最後までお読みください!
振袖での車の乗り降り準備
まず振袖で車の乗り降りをする際の準備やチェックポイントから解説します!
車に乗る前のチェックポイント
振袖で車に乗る際に注意したいのは、振袖を汚さないことです。
振袖を汚すと原因によってはなかなか落ちにくかったり、クリーニング代が高くなったりすることがあるからです。
スナックのクズやその他の小さなゴミが振袖に付着すると、せっかくの晴れ着が台無し。成人式や結婚式で残念な思いをすることにもなりかねません。
あらかじめ車内は掃除機をかけて細かいゴミをしっかり吸い取りましょう。できれば水拭きしておくと安心ですよ。室内だけでなく、ボディもとくに乗り降りする周辺は綺麗にしておいてください。
当日に雨や雪が降っている場合は、できれば屋根の下やガレージ内で乗り降りできるとベストですよ!
慌てて乗らない!ゆっくりと!
振袖を一度着てみるとわかりますが、洋服とはまったくの別物です。脚はスカートのように広がらないし、腕や肩も結構きついのでのびのびとは動けません。ましてや無理して走ったりすると転んで大怪我する恐れも十分にあります。
そんなことのないように、振袖で車の乗り降りをする時は「慌てず」「ゆっくりと」を心掛けましょう。お姫様か貴婦人にでもなった気持ちで上品な所作を意識するとうまくいきます!
自分では運転しない方が無難!
振袖ではいつものように体の自由がきかないため、できればご自分で運転するのはやめた方がいいでしょう。万が一事故に遭ったら大変ですからね。
ご家族か知り合いで着物を身につけていない方にお願いしましょう。そして着崩れ防止のためにも、ゆっくり運転してもらってくださいね。
実は、着物での運転は道路交通法の上では禁止されていません。でも、都道府県によっては条例で禁止しているところもありますよ。栃木県や秋田県、岩手県などは禁止しているので、運転予定のある方はその前にご自身の住む自治体の条例をきちんとチェックしておくことをおすすめします。
草履から靴に履き替える
草履での運転も危険ですから絶対にやめましょう。必ずスニーカーのような運転しやすいアイテムに履き替えてください。
先ほど着物での運転が禁止されているケースがあるとお伝えしましたが、これには履き物も含まれます。振袖用の草履だけでなく、サンダルなど足に引っ掛けるスタイルの安定しないものはアウトです!命にも関わるので気をつけてください。
振袖で車に乗る際の注意点
それではここから、振袖で車に乗る時に注意するべきことについて具体的に見ていきましょう。
乗る際の体の動きと振袖の袖や裾の扱い方がポイントです。
必ず後部座席に座ろう
振袖で車に乗る場合は、必ず後部座席に座るようにしましょう。後で詳しくご説明しますが、振袖のままシートにもたれかかるとせっかくの綺麗な帯が潰れてしまいます。そうならないように浅く座って前のシートのヘッドレストを両手で掴んでおくのがベスト。
助手席など前のシートに座ってしまうと、ヘッドレストがなくてとても不安定になります。すると帯がペシャンコになったり、着崩れたりする恐れがあるので注意してください。
荷物を先に乗せよう
車に乗り込む前に、まず荷物を先に車に入れちゃいましょう。そして必ず両手に何も持たないフリーの状態になってください。
背中はもたれないので、荷物が小さければすぐ後ろあたりに置いておいても大丈夫でしょう。荷物がかさばる場合は、トランクに入れた方が車内がスッキリしていいかもしれません。
お尻から乗ろう
車に乗る時は、前からではなくお尻から乗ります。両足を揃えながらいったんシートに腰掛けたら前のシートのヘッドレストをもちながらお尻を軸にしてくるりとゆっくり回ってください。そうすると裾を踏んだり、振袖がシワになったりせずに済みます。
この時、頭をドアの枠にぶつけないように気をつけてくださいね。
ワンボックスの場合は、ステップがあるのでそこに足をかけながらお尻をシートに乗せてくるりと回るようにします。
袖を巻き込まないテクニック
袖を巻き込まないように、車に乗る際は袖を軽く畳んでお腹の前で持ち振袖のお尻の部分をどちらかの手で握って少しだけ持ち上げます。
こうするとシートに座っても着崩れしにくくなり、裾も汚れないので一石二鳥!そのまま先ほどの説明のようにお尻からゆっくり乗り込んでください。
座ったら畳んだ袖をそのまま膝に乗せておきましょう。
裾に気を付けて乗る
先ほどのやり方で、片手でお尻の部分を持ち上げてたるますと裾を踏まないで済むので安心です。車内に入ったら、裾を丁寧に整えシートに浅く美しく座りましょう。
帯の保護と座り方
帯を崩さないために、浅く座りながら背中をシートにあてないようにして座ります。この時、必ずヘッドレストか手すりにしっかりとつかまっておきましょう。
窮屈に感じるかもしれませんが、尾てい骨から頭の先までまっすぐ伸ばすイメージがベスト。帯から下を時々確認して、シワが寄らないように気を配ってください!
振袖で車を降りる際の注意点
次は、振袖で車を降りる方法と注意点です。
お尻を回転させて降りる
両手をフリーにしてお尻を軽く回転させ、両足を揃えて同時に地面へ着けるとスムーズに降りられますよ。振袖の裾を踏まないように、裾を少し持ち上げながらゆっくりと降りてくださいね。この時、袖が汚れないように畳んだままの状態で手に持って降りるようにしましょう。
降りる際は周りの状況にも注意して安全を第一に考え、荷物は一旦車から降りて最後に取るようにします。
車のドアで袖を挟まないように
車から降りて荷物を取り出したら、完全に車から離れたことを確認してゆっくりとドアを閉めます。そうすると袖をドアで挟まなくて済みますからね。
着崩れた時の対処法
続いて、車の中で振袖が着崩れた時の対処方法をご紹介しましょう。
裾を踏んでしまったら・・・
裾を踏んで部分的に長くなってしまった場合は、そこをつまんで引き上げ、腰紐に挟んでちょうど良い長さに調整してください。
帯が下がってしまったら・・・
帯が下がったら、両手を帯の下に入れて持ち上げます。その後に今度は帯の上を引き上げると元に戻りますよ。
このとき脇周りがたるんでいるようなら、上前をなぞるようにしてたるんだ部分を右側に寄せ集めて帯の中に入れるとスッキリします。
衿がゆるんでしまったら・・・
衿はピシッとしまっていると見た目が美しいです。でも浮いてしまったり、ゆるんでしまったりするとせっかくの美しい着こなしが台無し。
衿がゆるんだら、身八つ口(みやつくち)という脇の切れ目から左手を入れて下前の衿先を軽く引いて腰紐か脇に挟んでください。そして上前のたるみを右に寄せて整えると元に戻ります。
おはしょりがたるんだら・・・
おはしょりはご自分の人差し指の長さが目安と思ってください。それより長くなってしまったら、おはしょりをつまんで引き上げて余った部分を帯の下から帯の中へ入れます。
同時にお腹を凹ませると少しスペースができるので、おはしょりが入りやすくなります。
この後に帯の下から手を入れて左右に動かしてたるみやシワがないように伸ばします。
お尻の周囲がたるんでしまったら・・・
背中のおはしょりの内側に両手を入れて、腰紐の上のおはしょりを引き上げます。その後に腰回りのシワを左右に伸ばせば戻ります。
振袖が汚れてしまった時の対処法
振袖を汚さないように気をつけていても、絶対という保証はありません。万が一、振袖が汚れてしまった時の対処法を解説しましょう。
振袖レンタルなら正直に伝える
成人式の場合、多くの方は振袖レンタルを利用されるのではないでしょうか。購入するより安いですし、何より保管やメンテナンスの手間が省けますからね。
もし汚したり、傷つけたりした場合は、できるだけすみやかにレンタルショップに連絡しましょう。「どこで」「いつ」「どんな汚れ(傷)」がついたかを正確に正直に伝えるようにします。
振袖の汚れは多くの場合、口紅やファンデーション、食べ物や飲み物、調味料、泥跳ね、トイレの際の水や血液(生理の時など)などが考えられます。
この中では血液が一番落としにくいのですが、振袖レンタルの場合はそのまま追加料金なしで返却というケースがほとんどです。
あらかじめレンタル料金にクリーニング代が含まれているからです。
ただしペンキとか墨汁などの強烈な汚れの場合は、補修代金を追加で請求されるかもしれません。
着物保険もおすすめ
振袖レンタルの場合は、着物保険に入ることができます。加入しておくと汚れや破損などの補修代金やクリーニング費用の全部か一部を肩代わりしてもらえます。
費用は1,000〜2,000円前後なので、加入しておくと安心ですよ。
ただ補償範囲は、保険会社によって違うため事前によく確認しておくようにしましょう。
e-きものレンタルでは、振袖のレンタルをしていただいたお客様が加入できる「安心サポートシステム」をおすすめしています。
詳しくは、 ご利用ガイド▶安心サポートシステム をご覧ください。
自前の振袖なら自分で落とすかクリーニングを
ご自分の振袖の場合、軽い汚れなら落とせることもあります。
ファンデーションや口紅・食べ物などの油性汚れ | 油性汚れは、水で洗うと広がってシミになるケースも!水は使わずに、タオルなどでやさしく押さえながら吸い取るようにします。こすり洗いすると汚れが繊維に染み込んでしまうため絶対に避けてください。 ベビーパウダーやベビーオイルも効果的ですよ。 ベビーパウダーを汚れに直接かけ軽く叩き込むと油分を吸着するので汚れが落とせます。30分ほど置いてから粉を落とすとより効果があります。 ベビーオイルも汚れに染み込ませて軽く叩き込むと油分を溶かし、汚れを落としてくれます。 ただし、これらの方法は目立たない部分で試してからにしましょう。 |
コーヒーやお酒・しょう油などの水性汚れ | 水性の汚れは、油性汚れと比べると落としやすいですよ。でも水で洗うと汚れが広がってシミになることがあります。乾いた布で軽く押さえるようにするのがポイント。 汚れがひどい場合は、水で濡らした布で軽く叩いてください。強くこすったり、水に浸けたりするのは避けましょう。 |
その他の汚れ | 泥はねや血液の汚れは、すぐに専門のクリーニングに出すのがベスト。自分で処理しようとすると汚れが定着してしまって後々、落とすのが難しくなるケースがあるので注意しましょうね。 |
ご自分で落とす場合は、くれぐれも無理をしないでください。生地を傷めるともったいないですからね。少しトライして難しいようなら早めにクリーニングに出しましょう!
とくに染み抜き剤を安易に使うのも危険です。染み抜き剤にも色んな種類があり、間違って使うと振袖を傷つけたり、本来の色が抜けたりするためです。
まとめ
振袖で車の乗り降りをする場合は、着崩れと汚れに注意しましょう。
記事内で説明した手順で乗り降りすれば、着崩れたり、袖や裾が汚れたりする心配はありませんよ。
ただ、読むのと実際にやってみるのとでは違います。とくに振袖経験がない方は、必ず一度振袖を試着して乗り降りの練習をしてみましょう。車内やボディの掃除も忘れないようにしてください。
それから、ご自分で運転するのは危険ですからできるだけ避けるようにしましょう。どうしても仕方ない場合は、振袖姿で運転しても良いか自治体の条例をきちんと確認しておいてくださいね。スニーカーなど安全性の高い靴に履き替えることもお忘れなく!
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ぜひ皆様のご利用を心よりお待ち申し上げております。