【最新】成人式の振袖で人気の帯結び!流行とNGの結び方・華やかなアレンジやスタイル良く見せるコツも紹介!
成人式で可愛く華やかに振袖を着こなすためには、帯結びがとても大切です。
帯結びには色々な方法があり、どう結ぶかで見た目の印象がガラリと変化します。
といっても帯結びを自分でできる人は少ないでしょうし、どんな結び方があるかもよくわからないですよね。
そこで今回は、成人式で流行の帯結びやNGの結び方、スタイル良く見せるコツ、着付けの依頼方法をわかりやすく解説します。これを読めば成人式の着付けはバッチリ。ぜひ参考にしてくださいね。
今回は及部着付教室さんに協力していただき、実際に帯結びをつくってみました。
帯結びの基本知識
まず帯結びのイロハから説明します。
帯は振袖がゆるまないように腰のところで留めるためのものですが、目につきやすい位置にあることから振袖を着飾る上でとても大事なデザイン的役割をもちます。
人が振袖を見て「キレイ!」「可愛い!」と感じるとすると、振袖のデザインに加えて帯とその結び方がその人にピッタリ合っているからといってよいでしょう。
そこで帯結びの基本となる3つの結び方と帯の長さや映える柄について解説しましょう。
帯結びの基本3系
帯結びは、「文庫(ぶんこ)系」「立て矢(やたて)系」「お太鼓(おたいこ)系」の3系に大別されます。流行の結び方も、これらを基本としてさまざまなアレンジがなされていると理解してくださいね。
文庫系 | リボンのような見た目が特徴。四角い形が昔の「手文庫」という手紙や本を入れておく箱に似ていることから命名され、振袖以外に浴衣や花嫁衣装でも多用されます。 |
立て矢系 | 江戸時代の大奥で働いていた女性たちが帯が邪魔にならないように立てて結んだのが始まり。立体感があり、ゴージャスに見えることから成人式や結婚式にうってつけです。 |
お太鼓系 | ふっくらと丸みがありアレンジが多彩。体にフィットしやすいため型崩れしにくい。年齢に関係なく多用され、成人式や結婚式など長時間椅子に座る際にピッタリです。 |
帯結びの基礎知識
帯といっても多くの方が外から見た印象だけで、長さがどれくらいとか、柄がどのように入っているかというのは、よくわからないのではないでしょうか。
帯の長さ
成人式のようなフォーマルな場では、袋帯が使用されるのが一般的です。袋帯とは、表と裏が別の生地で袋状に縫い合わされているものを指します。作りはしっかりとしているものの、軽くてしなやかな点が特徴です。
袋帯は、幅が約31cm、長さは4m30cm〜50cm前後になります。日本女性の平均身長の3倍近くにもなるので驚くかもしれませんね。でもこれ位の長さでないと、可愛くて華やかな帯結びができません。
映える帯の柄とは?
成人式によく使われる帯の柄には、「全通柄(ぜんつうがら)」と「六通柄(ろくつうがら)」「太鼓柄(たいこがら)」の3種類があります。
全通柄 | 帯の端から端の全てに柄が入っており、総柄・通し柄とも呼ばれます。コストがかかるため、最近ではあまり見られなくなっています。 |
六通柄 | 帯全体の6割に柄が入ったもの。帯は2周巻きにしますが、外から見えない1周目は無地で2周目から柄が入ります。 |
太鼓柄 | お太鼓結びに使用するもので、結んだ際、お太鼓の部分に柄が見えるように作られています。 |
成人式の振袖で人気の帯結びはコレ!
それでは、いよいよここから成人式の振袖で人気の帯結びを順にご紹介しましょう。
花結び
花結びは、花が咲いたように見え、華やかでゴージャスなのが特徴です。帯で胴を巻き終わった後、残りをひだにして重ねることで花が咲いたように演出します。バラやキキョウ等さまざまなアレンジが楽しめます。
振袖はとかく前面が注目されがちですが、花結びは後ろ姿をとても魅力的にしてくれますよ。
とにかくばえるので、「周りと差をつけたい」「成人式をキラキラに輝いて明るく楽しみたい」という方にピッタリです。
リボン結び
リボン結びは、立て矢系をアレンジしたもので、大きなリボンが背中についたように見え、可愛い反面とても迫力があります。インパクトを出したい方にはおすすめですよ。
立て矢系というと斜めに帯を結ぶのが一般的ですが、リボン結びは帯と並行に仕上げます。
ふくら雀
ふくら雀は、お太鼓系をアレンジした伝統的な帯結びで、寒さで羽毛を膨らませている雀がモチーフです。羽根が広がったように見えますが、花結びやリボン結びのような華やかさはありません。むしろ皇室の未婚の女性が用いるほどの、上品で清楚なイメージが特徴の正統派です。結び目の位置が高いため、足を長く見せたい方にはおすすめですよ。
巾着結び
文庫系をアレンジした巾着結びは、縦の結び目を大きく取り、円形を強調することで巾着のように仕上がります。花結びと比べると見た目が落ち着いた雰囲気になるため、古典柄の振袖によく合います。シックで清楚な印象を大事にしたい方におすすめです。
胡蝶の舞
リボン結びと同じ立て矢系をアレンジした結び方ですが、リボンを重ねることで蝶がヒラヒラ舞っているように見えます。縦に大きく仕上がるので、特に背が高い人におすすめですよ。帯柄に蝶があれば、一層ばえること間違いなしです。
成人式でNGの結び方
続いて成人式ではあまりおすすめしないNGの結び方をご紹介しましょう。いずれもきちんとした帯結びですが、地味だったり、落ち着きすぎていたりしてあまり成人式には合わないため避けた方がいいですよ。
お太鼓結び
お太鼓結びは、見た目がスクエアですっきりしたシンプルなシルエットが特徴です。年齢に関係なく多用される結び方ですが、やや派手さや華やかさに欠けるため今どきの成人式にはおすすめしません。
角だし結び
角だし結びは、先ほどのお太鼓結びの内側でリボンを作って仕上げますが、左右から角と呼ばれる羽根を見せるのが特徴です。おしゃれに見える反面、こちらも特に目を惹くシルエットではなく、大人しい印象になるため成人式向きではありません。
銀座結び
銀座結びは、お太鼓結びの下側をふくらませた結び方でカジュアルな印象が強くなります。こちらも、スッキリとしすぎていて華やかでフォーマルな成人式には不向きです。
華やかで可愛いアレンジは「帯揚げ」「帯締め」で!
振袖を可愛く華やかにアレンジするには、「帯揚げ」や「帯締め」の存在も大切です。決して目立ちませんが、有るのと無いのとでは見た目の印象が全然違います。そのため、影の主役といってもいいかもしれません。
帯揚げは、帯の上から少しだけ見える長方形の布のことです。帯枕を包んで隠しながら帯結びをキレイに整える役目があります。帯枕を使用しない場合でも、帯揚げが帯の上からチラッと見えると、絵画を飾る額縁のように全体がより華やいで見えたり、引き締まったりする効果があります。
帯と同系色にしてもよいですし、帯とはまったく異なる色柄にするのもおすすめです。素材の風合いや発色が帯とは異なるため、互いに引き立て合う効果も狙えますよ。
帯揚げは着物上級者が注目するポイントで、チョイスや見せ方がよいと「イケてる!」と評価されるでしょう。着付けの際にも、帯揚げへのこだわりを見せると「よくわかってる」と思われて、より丁寧に仕上げてもらえるかもしれませんよ。
帯締めは、帯のセンター部分でベルトのように巻き、帯が崩れないように固定する役割があります。紐状で細いため、帯ほどの存在感はありませんが、色や織り方によって全体の見え方が違ってくるのでコーディネートの面でも大事ですよ。
帯締めの種類には、「組紐」と「丸くげ」があります。
- 組紐・・・平打ち麺のように平らな「平組」と、断面が円形になるように立体的に組まれた「丸組」があります。
とくに丸組は、つまみ細工の花があしらってあったり、ビーズやパールの飾りがついていたりするので、可愛さを演出するにはピッタリです。
- 丸くげ・・・筒状の生地の中に綿や布を詰め込んだもの。
帯締めの長さは、通常タイプが約150cm、長尺タイプが約170〜190cmですが、成人式の振袖の場合は、結び方に色々なアレンジが加えられる長尺タイプがおすすめです。
結び方でも、以下のようにさまざまなアレンジが楽しめます。
- 横一本
- 蝶々
- クローバー風
- 波型
- ねじり型
単色よりも複数の色が織り込まれている方が、結んだ時に華やかでおしゃれに見えますよ。
スタイルよく見せる流行の結び方
振袖でスタイルよく見せるコツは、以下の2点です。
- ヒップラインをうまく隠す
- ウエストの位置を高くして足を長く見せる
ふくら雀は比較的高い位置で結ぶので自然と視線が上がり、脚長に見せる効果がありますよ。
リボン結びなどの立て矢系も、縦長に結ぶため、スタイリッシュに見せられます。
だらり結びといって、帯の先端をたらすとヒップラインを隠すことができます。
着付けでの依頼方法は?
きっと多くの方が振袖の着付けは初めてで、言われるがままに仕上げてもらうことになるでしょう。
着付け師のペースでどんどん進み、気づいたら完成という感じになると思います。もちろんお任せでもいいのですが、終了後に「こうして欲しかった・・・」と思っても修正できませんし、式当日はスケジュールもタイトですからやり直してもらうのも難しいでしょう。
そこで事前に、着付けの際に準備しておくことや依頼方法を心得ておくと安心ですよ。
具体的には、以下の3点を押さえておくとよいでしょう。
- 着付けのイメージを画像で送っておくか持参する
- スタイルをよく見せたいなら具体的な結び方を伝えつつ、どの方法がいいか相談してみる
- 帯揚げと帯締めの形や色のイメージを伝える
また、成人式の振袖は、着付け以外にもヘアスタイルやバッグなどの小物も含めたトータルコーデを意識することが大事です。そのあたりも注意して、最高に可愛い振袖姿に仕上げてもらってくださいね。
まとめ
成人式で可愛く、華やかに振袖を着こなすためには、どんな帯結びにするかがとても大切です。
文庫系と立て矢系、お太鼓系を基本にさまざまなアレンジができます。
それぞれに良さがあるので、特徴をよく理解して自分の理想のイメージを探りあててくださいね。
着付けの際には、そのイメージをできるだけ正確に伝えましょう。帯揚げと帯締めについても好みを伝えておくと、予想以上の仕上がりになって最高の成人式になりますよ。
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