七五三の母親の服装は?選び方やマナー、おすすめコーディネートも紹介
七五三は子どもの成長を祝う大切な行事のひとつです。そんな特別な日、母親はどのような服装にしたらよいのか悩むところです。
和装にするべきか、洋装にするべきか……。そもそも七五三の母親の服装にマナーはあるのかと疑問に思っていませんか?
ここでは、七五三の母親にふさわしい服装選びのポイントやマナーを解説していきます。おすすめのコーディネートも紹介していくので参考にしてみてください。
七五三の母親の服装の選び方とポイント
母親の服装選びのポイントは「格」です。七五三の主役は子どものため、子どもより格下の服装を選びましょう。
▼服装の「格」(①~格が高い順)
①正礼装(フォーマル)
②準礼装(セミフォーマル)
③略礼装(インフォーマル)
母親の服装は準礼装(セミフォーマル)か略礼装(インフォーマル)が良いでしょう。父親も同様の礼装を選び、夫婦で格を揃えるのが基本です。
子どもが主役だからといって、両親の服装がカジュアルすぎるのはNGです。記念写真をあとから見返して後悔しない服装を心がけるようにしましょう。
選び方のポイント1:和装か洋装かを決める
和装は洋装より格上の服装です。そのため子どもが洋装の場合は母親は和装を避け、洋装にしましょう。子どもが和装の場合は、和装と洋装のどちらでも問題ありません。
家族揃って和装を着るのは貴重な機会のため、七五三の機会を使って家族で和装を着るという選択もおすすめです。
一方で、お世話が必要な3歳の七五三では、動きにくい和装よりも洋装のほうが失敗が少ないという声もあります。お子さまの年齢や状況を加味して、どちらを着るかを決めましょう。
選び方のポイント2:家族のバランスが大事
服装選びでは、家族写真を撮るときの色や柄のバランスを考えるのもポイントです。
基本的には子どもの服装と同系色のものを選ぶと統一感が出ます。その際、子どもが目立つように、子どもより淡い色味にするのがおすすめです。反対色で淡い色味を選ぶと、子どもをより引き立たすことができます。
反対に、母親の服装の色や柄が主役の子どもより目立たないように気を付けましょう。
七五三で意識したい母親の服装のマナー
母親の服装に厳格な決まりはありません。子どもより格下で、子どもより目立たない服装を選ぶのがマナーといえます。
くわえて、お祝いの行事である七五三では、和装でも洋装でも上品さが大切です。
マナー1:和装|どんな着物でもいいの?
和装の場合は、準礼装である「訪問着」「付け下げ」「色無地」がおすすめです。
訪問着
七五三の母親が着る着物でもっとも選ばれるのが訪問着です。淡い色味が多く、豊富なデザインの中から選ぶことができます。上半身にも柄が入っていて華やかな印象になり、七五三というお祝いの場にふさわしい着物でおすすめです。
付け下げ
訪問着に比べて控えめなデザインが特徴の着物です。ほどよい華やかさが上品で、子どもの服装とのバランスが取りやすいでしょう。
色無地
柄の入っていない無地の着物になります。シンプルを好む方におすすめです。祝い事の七五三では暗めの色味は避けましょう。
留袖や色留袖は格が高い着物のため、七五三での着用はNGです。
マナー2:洋装|セミフォーマルが基本
洋装の場合は、スーツやワンピースといったセミフォーマルを意識した服装にしましょう。次のような服装はマナーに沿っていないため避けるべきです。
カジュアルすぎる
動きやすいからといって、Tシャツにジーンズ、スニーカーなどのカジュアルすぎる服装はやめましょう。
露出過多
神社へお参りする七五三では、ノースリーブやミニスカートなど露出が多い服装は好ましくありません。カーディガンやジャケットを羽織り、膝が隠れる長さのスカートを選びましょう。
洋装ではベージュ、ネイビー、グレーといった落ち着きのある色合いが人気です。シンプルでベーシックなデザインを選ぶと子どもを引き立たせることができます。
素材や形も選びやすい洋装。デザインのほかにも、動きやすさや気温に合わせた服装選びに目を向けると、当日が過ごしやすくなります。
着物のプロが選ぶ!七五三の母親の服装・おすすめコーディネート
実際にどのような服装が良いのか、着物のプロがおすすめのコーディネートを紹介します。
和装
子どもが和装なら「私も和装を着たい」という母親は多いのではないでしょうか。しかし、日常生活で馴染みのない着物には、さまざまな色や柄があり迷うものです。
ここでは、子どもの衣裳と合わせて3つのコーディネートを紹介します。
和装1:子どもの被布と合わせた「人気のピンク」
淡いピンクは華やかかつ、上品さもあり人気です。おとなしい柄の配色は優しい印象になりおすすめです。
訪問着と子どもの被布をピンクで合わせることで、子どもの水色の着物がより映えます。また、子どもの服装の一部と色味を合わせた着物を選ぶことで、統一感や“おそろい感”を演出できます。
訪問着|くすみピンク 華紋に桜|HAD2821
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七五三|3歳女児|被布ピンク 着物水色|HAPH587
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和装2:子どもを引き立たせる「反対色コーデ」
落ち着いた女性を演出できるクリームベージュ。暖かみを感じさせてくれるため、七五三が多く行われる秋にぴったりです。細やかな古典柄が品の良さを際立たせ、参拝にもぴったりの着物です。
コーディネートのポイントは子どもと反対色を選ぶこと。かつ淡い色味を選ぶと子どもの衣裳をより引き立てることができます。
訪問着|クリームベージュ 雲取りに四季草花|2L745
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七五三|5歳男児|着物黒 袴白|HAO5222
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和装3:統一感でまとめた「同系色コーデ」
パステルグリーンはその場が明るい雰囲気になるので、お祝い行事の七五三におすすめです。洋風な柄がパステル調で描かれていて、ほどよい豪華さがあります。
子どもと同系色の着物を選ぶと、統一感やおそろい感が演出できます。ただし、親が目立たないためにも子どもの着物より薄い色味を選ぶことに注意しましょう。
訪問着|パステルグリーン 薔薇ブーケ|2L698
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七五三|7歳女児|ミント 四季の花|E-7-922
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洋装
ジャケットにスカートのスタイルがおすすめです。他にも、1枚でコーディネートが完成するワンピースや動きやすいパンツスーツも多く選ばれます。
子どもより目立たず、かつフォーマル感が演出できるベージュ、ネイビー、ブラック、グレーなどが定番の色になります。
洋装1:ベージュ
ベージュは明るく柔らかい印象で、晴れの日にぴったりです。パンツスタイルでも優しい雰囲気になります。顔や肌が明るく見えるため、写真映りが良くなるのも嬉しいポイントです。
ママスーツ|ベージュ|HCX0120
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洋装2:ネイビー
“きちんと感”のあるネイビーは控えめで品があります。七五三以外にも、入学式や卒業式などの行事に対応できるのも人気の理由のひとつです。
ポイントでラインが入っているデザインや、コサージュなどの小物で工夫をすると、暗くなりがちなネイビーも華やかになります。
ママスーツ|ネイビー|HCX0140
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大事な思い出になる七五三は、家族みんな素敵な装いで
七五三の母親の服装は、子どもより格下で、子どもを引き立たせる服装がふさわしいといえます。家族のバランスを考えて統一感を意識し、マナーに沿わない服装を選ばないように注意することが大切です。
七五三の主役はあくまでも子どもですが、家族にとって良い一日を迎えられるような母親の服装選びを心がけましょう。