男の子は3歳の七五三をしない?3歳の七五三のメリット・デメリットを解説
「男の子の七五三は何歳でやるべき?」
「3歳の七五三はしないって聞いたけど…」
男の子と女の子で祝う年齢が異なる七五三。3歳を迎える男の子をもつ方には、七五三をやったほうがいいのかと悩んでいる方も多いと思います。
地域や風習によって差がありますが、女の子は「3歳・7歳」、男の子は「5歳」で七五三のお祝いをするのが伝統です。一方で、近年では男の子でも3歳で七五三のお祝いをする家庭も増えてきました。
今回は男の子は3歳の七五三のお祝いをしてはいけないのか、3歳で行う七五三のメリットやデメリット、お祝いの仕方までを解説していきます。
男の子は3歳の七五三はしない?
男の子の七五三は5歳でお祝いするのが一般的ですが、七五三の年齢については、明確なルールがあるわけではありません。
七五三は3歳の「髪置の儀」、5歳の「袴着の儀」が由来とされています。「髪置の儀」は男女ともに行われていたため、男の子が3歳をお祝いしても不自然ではないのです。
そんな地域の風習や兄弟姉妹の年齢、家庭の方針により、5歳だけでなく3歳・7歳で七五三のお祝いをする男の子もいます。
そのため、近年では男の子でも3歳でお祝いをするケースも増えているのです。
それぞれのご家庭の状況やタイミングに合わせて、無理なく七五三のお祝いできる方法を選択し、家族で楽しく思い出を残せる手段やタイミングを選ぶとよいでしょう。
男の子の3歳の七五三をするメリット
「3歳の男の子が七五三のお祝いをするのって大変そう…何かメリットはあるの?」と悩んでいる方もいると思います。
実は男の子が3歳の七五三をお祝いすることには、さまざまなメリットがあります。
成長の節目をお祝いできる
成長の節目をお祝いする七五三は、一生のうちで1〜2回しかない限られたイベントです。誕生日や他の節句のように毎年あるお祝いではなく、成長をお祝いする貴重な機会になります。
七五三のタイミングで成長を写真に残すことができるのも、3歳の七五三のメリット。親戚を呼んで家族で成長のお祝いをしてもいいですね。
大切な家族の思い出を増やせる
七五三では普段は着ない着物やスーツを着て記念撮影をしたり、家族で神社やお寺へ参拝したり、家族や親族が集まってお食事会をしたりと、たくさんの素敵な思い出を増やすことができます。
3歳でしか見られない仕草や表情がある
5歳になると逞しさや凛々しさが出てきて、男の子らしく成長していきます。
きりっとした男の子らしい姿も素敵ですが、3歳の七五三では小さい時ならではのあどけなく可愛らしい、元気いっぱいの姿でお祝いできます。
3歳ならではの、今しかない仕草や表情を写真や記憶に残せるのも、貴重な思い出になります。
3歳でしか着ない「被布(ひふ)」姿が見れる
「被布(ひふ)」という子ども用の着物を着る機会は、3歳の七五三のタイミングでしかありません。
5歳の七五三では「羽織袴(はおりはかま)」を着用することになるので、被布を着た可愛らしい姿を写真や記憶に収めたいなら、3歳の七五三で着用してお祝いするとよいでしょう。
このように、3歳の七五三をするメリットはたくさんあります。
あどけない可愛らしい姿で、お子さんの成長の節目をお祝いでき、家族の大切な思い出を増やせる3歳の七五三。
せっかくの機会なので、3歳の七五三をお祝いしてみてはいかがでしょうか。
男の子の3歳の七五三をするデメリット
先ほど紹介したメリットがある一方で、3歳の七五三にはデメリットもあります。
ぐずる可能性が高い
2~3歳の男の子はやんちゃ盛りです。慣れない着物の着用、長時間のご祈祷や撮影に飽きてしまい嫌がるかもしれません。
イヤイヤ期と重なってぐずってしまう子が多く、親が大変な思いをする可能性があります。
3歳の七五三を行う際は、お子さんの好きなおもちゃやお菓子を用意して、ぐずり対策をしておくとよいでしょう。
体力がない
まだまだ幼く体調を崩しやすい年頃です。元気にはしゃいでいたかと思えば、急にご機嫌斜めになったり眠くなったり…。はたまた急に熱を出してしまうこともあります。
慣れない衣装を着て移動したり、写真撮影や食事をしたりすると、体力のないお子さんにはかなりハードスケジュール。
3歳の七五三の場合は、やりたいことを数日に分けて行うのも手です。お参りや食事会と、写真撮影は別日に行うなどもおすすめです。
お子さんの体力や体調を第一優先にして、七五三の計画を立てるとよいでしょう。
費用がかかる
七五三には衣裳のレンタル代または購入代、撮影代や商品代、ご祈祷の初穂料、食事代などさまざまな場面で費用がかかります。
女の子の場合は3歳から7歳の間に4年ほどの期間が空きますが、男の子の場合は3歳から5歳のたった2年しかありません。
短い期間であることをふまえ、早い段階から予算の計画を立てておくことが大切です。
このように3歳で七五三を行うデメリットもあります。しかしあらかじめデメリットが分かっていれば、前もって対策を練って対処することができるでしょう。
七五三をするかしないかで迷ったら、後悔することのないように、ぜひ3歳でも七五三のお祝いを検討してみてください。
男の子の3歳の七五三のお祝いの仕方
七五三は、基本的には3歳も5歳もお祝いの仕方は同じです。
神社・お寺へ参拝、ご祈祷
神社やお寺へ家族で参拝します。参拝には着物やスーツなどの晴れ着で出かけるのが一般的です。
主なご祈祷の流れは、はじめに社務所で受付を行い、初穂料を納めます。
次に拝殿に呼ばれたら、所定の場所に移動しご祈祷が始まります。神主さんが祝詞(のりと)をあげて玉串を奉納したあと、お参りを行うのが一般的なご祈祷の流れです。
日本の伝統的な行事のひとつの七五三ですが、参拝やご祈祷は義務ではありません。食事会や撮影会だけなど、ご家庭に合わせた形でお祝いするのがよいでしょう。
フォトスタジオで記念撮影
七五三の記念にフォトスタジオや出張撮影で記念撮影をする家庭も多いです。
「写真だけは形として残しておきたい」と考えるご家庭も多く、参拝や食事会をしなくても、記念撮影のみ行う方も増えています。
フォトスタジオでの撮影は、着付から撮影まで1~2時間と時間がかかる傾向があります。撮影を考えてる方は、時間に余裕がある日程を選ぶとよいでしょう。
家族・親族での食事会
家族や親族を招いてお祝いの食事をします。料亭やレストランでは、七五三にちなんだ食事ができる七五三プランなどを提供している場合もあります。
料亭やレストランを利用する際は、事前に以下を確認しておきましょう。
- 小さな子どもでも入店できるか
- 事前に予約ができるか
- 子どもが体調不良などでキャンセルする場合、キャンセル料が発生するか
自宅で食事をする場合も普段とは違った特別な料理などを用意するとお祝い感がアップします。
一方で近年では準備の手間を考えて、デリバリーやケータリングサービスを利用するご家庭も増えています。家族にとって、負担の少ない方法で食事会の計画をするとよいでしょう。
今回紹介したお祝いの仕方は、必ずすべてを行わなければいけないわけではありません。近年ではそれぞれ自分たちの都合に合わせたスタイルでお祝いをするご家庭がほとんどです。
とくに3歳はまだまだ落ち着きがない時期。移動や撮影時にごきげんになるように、お気に入りのお菓子や飲み物、おもちゃなどをいくつか持参するのがよいでしょう。
3歳ならではの思い出を残すために、七五三をお祝いしてみては?
最近では、3歳の男の子の七五三をお祝いをするというご家庭も増えています。
一方で、3歳の男の子の場合は、地域や家庭の方針によりお祝いをしてもしなくても特別問題はありません。
ただ、3歳のかわいい盛りの時期であることや、3歳だからこそ被布を着せられることなど、素敵な思い出を残すにはお祝いする方が楽しめることは事実です。
今回のメリット・デメリット、お祝いの仕方を参考に、ぜひ3歳で七五三のお祝いをしてみるのはいかがでしょうか。
3歳で七五三のお祝いをやってよかったと思えるよう、家族で無理のないよう計画を立て、素敵な七五三にしてくださいね。