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2024.07.162024.07.19

【着物のプロが解説】男の子の七五三はいつ?祝い方や準備、服装までご紹介

【着物のプロが解説】男の子の七五三はいつ?祝い方や準備、服装までご紹介
e-きものレンタル 編集部
目次

    こんにちは、e-きものレンタル編集部です。

    子どもの成長を祝う「七五三」。晴れ姿を写真に残したり、家族で食事をしたりと大事な思い出の節目でもあります。

    そんな七五三ですが、男の子は祝う時期に地域差があります。そのため「結局、いつ七五三を行えばいいの?」と悩む方も多いです。

    今回は男の子の七五三でお祝いする年齢やお祝いの方法、準備から服装について解説していきます。

     

    男の子の七五三はいつ祝う?

    男の子の七五三お祝いは、一般的には「数え年」または「満年齢」の3歳と5歳で行います。ただし、地域によっては3歳のお祝いは行わず、5歳のみお祝いする場合もあります。

    ちなみに満年齢とは、自分が生まれてから何年経過したかを表す年齢です。日常で使うことの多い一般的な数え方としても、用いられています。生まれたときを0歳とし、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加えて数えていきます。

    一方、数え年とは、生まれた時の年齢を1歳として、以後は元日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく数え方です。その年の誕生日を迎えていない場合には【現在の満年齢+2歳】となり、誕生日を迎えている場合は【現在の満年齢+1歳】となります。

    地域によって七五三のお祝いの仕方や年齢が違うので「必ずこの年齢で行わなければいけない」という明確な決まりはありません。

    地域での正式なタイミングが気になる方は、近隣の神社やご家族に相談してみるのがおすすめです。

     

    男の子は7歳にお祝いしていいの?

    男の子が7歳で七五三を祝ってはいけないというルールはありません。男の子が7歳で七五三を行うことに関して、抵抗感を抱く方がいらっしゃいます。

    確かに、昔から伝わる文化から考えると、7歳は女の子が七五三をお祝いするというのが広く伝わってきた文化です。

    しかし、七五三を本来行う予定だった3歳・5歳の時に家庭の事情や体調面の問題からお祝い出来なかった場合や兄弟や姉妹と一緒にお祝いしたい場合など、近年様々な事情により男の子が7歳で七五三を行うことも増加してきました。

    タイミングなど厳密なルールはありません。それぞれのご家庭の状況や考え方を加味した上で素敵な七五三にしましょう。

     

    男の子の七五三の祝い方

    七五三とはお子さまの成長を祝う古くからの日本の通過儀礼です。

    地域や風習によって異なる場合がありますが、お子さまが3歳・5歳・7歳という節目の年齢まで無事に成長できたことを、神社やお寺に参拝し神様や仏様に感謝するものとされています。

     

    では、実際に七五三ってどんなふうにお祝いしたらいいの?という点について解説していきます。

     

    神社・お寺への参拝

    神社やお寺へ家族で参拝します。この時に着物やドレスなどの晴れ着を着て出かけるご家族も多いです。

    ただし、日本の伝統的な行事のひとつの七五三ですが、参拝やご祈祷は義務ではありません。ご家庭に合わせた形でお祝いするのがよいでしょう。

     

    フォトスタジオで記念撮影

    七五三の記念にフォトスタジオや出張撮影で記念写真を撮影します。

    「写真だけはかたちとして残しておきたい」と考えるご家庭も多く、神社や食事会をしなくても、記念撮影のみ行う方も増えています。

    家族での食事

    家族でお祝いの食事をします。レストランなどでは、七五三にちなんだ食事ができる七五三プランなどを提供している場合もあります。

    自宅の場合も普段とは違った特別な料理などを用意するとお祝い感がアップします。

     

    七五三のお祝いの仕方を3つご紹介しましたが、この全てを必ずしも行わなければいけないという事ではありません。

    もちろん全て行うご家庭も多くありますが、近年ではそれぞれ自分たちの都合に合わせたスタイルでお祝いをするご家庭がほとんどです。

     

    男の子の七五三のお祝いの準備

    情報収集は半年前、準備は2~3ヶ月前に始めるのがベストです。基本的に七五三の準備としてやるべきことは4つあります。

     

    1.参拝の日取りを決める

    伝統的には11月15日が七五三の日とされていますが、近年では10月~11月の土日でされる方が多いです。混雑の時期を避けて、ゆっくり参拝したい方は10月上旬や12月上旬に参拝される方もいらっしゃいます。

    2.衣裳選び・予約

    お子さまの衣裳をはじめ、親や家族の衣裳も検討します。

    レンタルをする場合は参拝の日取りが決まり次第、衣裳を選びにお店やネットショップを訪れましょう。人気の衣裳は早い段階で予約が埋まってしまうことも。気に入った衣裳があれば、すぐに予約をすることをおすすめします。

    3.撮影スタジオの予約

    参拝の当日に撮影をするのか、参拝とは別日に撮影するのかなど、撮影するタイミングを決めて、写真スタジオの予約を取ります。

    10~11月は七五三の時期のため写真スタジオも混雑します。撮影の予定が決まったら早めに予約しましょう。

    とくに3歳のお子さんは、参拝で疲れてしまうことも。参拝当日はバタバタする場合も考えられるため、ゆとりをもって良い写真を残したい方は、参拝とは別の日に前撮りや後撮りをするのがおすすめです。

    4.食事会の予定を決める

    七五三の食事は「外食で食事会を開く」「自宅で食事会を開く」「食事会を実施しない」の3つのパターンがあります。

     

    外食で食事会を開く場合

    七五三の食事会では、料亭やホテルレストラン、和食チェーン店などの個室を予約するのが一般的です。七五三メニューやお祝いの特別プランなどがあるところもあるので、お祝いに合わせたプランを利用するのもよいでしょう。

    七五三のシーズンはお店も混雑するので、早めに予約するのがおすすめです。

     

    自宅で食事会を開く場合

    親戚や家族を招いて自宅で食事会を開く場合は、お祝いにふさわしいメニューを選びましょう。伝統的なお祝いの食事は、鯛の尾頭付き、赤飯、紅白なますなどがあります。

    一方で、伝統的なメニューは子どもの“ウケ”も悪くなってしまいます。主役であるお子さまが嬉しくなるような、唐揚げやハンバーグ、お寿司などメニューも用意すると、雰囲気が一層盛り上がります。

    手作りが大変な場合は、宅配オードブルやお弁当などのデリバリーもおすすめです。デリバリーは、食事会の日に合わせて前もって予約をしておきましょう。

     

    食事会を実施しないはなしで解散する場合

    七五三参りの本来の目的は、神様に子供の健やかな成長を感謝・祈願することです。参拝・撮影に加えて食事会の準備となると、家族や子どもの負担も大きくなります。

    そのため、食事会はせずに、神社にお参りをするだけの家庭もあります。

     

    男の子の七五三におすすめの服装

    せっかくの七五三、いつも見れない晴れ姿を見るのも親の楽しみのひとつですよね。

    一方で和装や洋装など、フォーマルな衣装に慣れない子どもが衣装を着てくれるのか、着崩れしないか……と不安に思う方も多いはず。

    七五三に合った衣装の選び方と、お子さんでも着崩れずに着れる衣装について解説します。

     

    被布(ひふ)

    被布は3歳の男の子が着用する衣裳です。ベストのような形をした上着の下に着物を着ますが、帯を締めないため着崩れの心配もなく、お子さまの負担も少ない点も安心です。

     

    羽織袴(はおりはかま)

    七五三の男の子の衣裳といえば羽織袴です。着物・羽織・袴の3点セットが基本で、懐剣やお守り、扇子といった特別な小物を持たせるのが特徴です。

    5歳のお祝いの際に着用される方が多いですが、3歳の男の子も着用できます。

     

    洋装

    動きやすさやフォーマルさを重視したい場合は、洋装もおすすめ。スーツやジャケットにパンツスタイルといったフォーマルな恰好が一般的です。

    小さなお子様でも比較的動きやすく、疲れにくいのがメリットです。

     

    参拝や食事会は洋装で、撮影だけ和装にしたり、和装・洋装どちらも撮ったり…など、お子さんと家族の希望に合わせて選んでくださいね。

     

    家族の思い出に残る七五三を過ごそう

     

    七五三はお子さまの成長を神社やお寺でお祝いする大切な儀式です。

    男の子の七五三では、年齢によって異なる衣裳が用意されたり、地域によってはお祝いする年齢が違ったりします。

    半年前くらいから情報収集をし、2~3カ月前には参拝の日取りや衣裳、写真スタジオ、お食事会の施設等の予約を始めておくと万全です。

    思い出に残る七五三になるように、疑問点などは事前に解消しお祝いの日までに準備をしっかり整えることが大切です。

    e-きものレンタル 編集部

    振袖、袴、七五三などの着物に関する豆知識や、お役立ち情報をコラムでお伝えします。