③黒留袖ってどういう時に着るものなの?
今は殆ど着ることが無くなってしまった「黒留袖」
黒留袖は、ミセス(既婚者)の第一礼装です。
黒留袖は、ミセス(既婚者)が着用する着物の中でも一番格の高い着物です。
また、よく着られるシーンとしては結婚式ではないでしょうか。
・新郎新婦の母として着る黒留袖。
・甥、姪、孫の結婚式に着る黒留袖。
・子供の結納式に着る黒留袖。
・結婚式の仲人として着る黒留袖。
・お宮参りで孫を抱く時に着る黒留袖。
ざっと書き出しても「結婚式」に着る機会が多いのが「黒留袖」です。
さすが、ミセス(既婚者)の第一礼装ですね。
おめでたい、正式な場所で着るのが一般的です。
立場的にも「失敗は許されない」「失礼があってはいけない」と気負い過ぎてしまいます。
そして、分からないまま「着せられる」のが多いのも「黒留袖」の特徴ではないでしょうか。
他の着物と大きく違うのは、「末広」という扇子があるという事。
金色の面
銀色の面
骨と呼ばれる部分
黒留袖を着る時は黒塗りの物を使います
この「末広」は仰ぐ目的ではありません。どんなに結婚式場が暑いからと言っても、「末広」を出し、広げて仰ぐことは絶対に止めて下さい。これは明らかなマナー違反。注意して下さいね。
「末広」は滅多に出して使いません。殆どが式の間中、差しっぱなしにしておきます。
出して、手にもって使うのが、立礼の時です。
手にもってご挨拶します。
末広の持ち方
① 右手で根元を持ちます。
② 帯の前で。外側の塗りの部分、(黒い部分)に人差し指を沿わせるように伸ばします。
③ 他の中指から小指までは人差し指に揃え、自然に伸ばします。
④ 親指は側面を支え、他の指とで末広を軽くつまむような感じで持ちます。
⑤左手は指を揃えて、末広の扇の下から軽く添えます。大切な物を下からそっと支えるようなイメージです。
なかなか着る機会がない着物だからこそ
とても大切なシーンだからこそ
素敵に着こなしたいですよね。
分からない事は、お気軽にお尋ねください。
e-きものレンタル 編集部
関連記事:黒留袖 ①色や柄に意味はあるの