出来ます!お宮参りの産着を仕立て直して七五三用にしよう!
七五三のお祝いは、お子さんの長寿や幸福を願う大切な儀式です。
きれいに着飾らせてあげたいと思うのが親心ですが、どのような服がよいのでしょうか。
実はお宮参りの産着を七五三用に仕立て直すことができるのです。
女の子の場合には3歳と7歳、男の子の場合には5歳のときに仕立て直しが必要となります。
当記事ではお宮参りの産着を七五三用に仕立て直す方法や注意点について解説します。
◉産着の仕立て直しとは◉
産着の仕立て直しとは、お宮参りで使った産着を子どもが着られる着物に作り替えることです。
産着は一般的な着物と違い、袖が通せなかったり紐で締め付けなかったりと、特殊な形をしています。
そのため産着を七五三で使用するためには、仕立て直しが必要となるのです。
産着をそのまま持って行っても、七五三用として着ることはできなので注意が必要です。
◇産着の仕立て直しの方法◇
産着の仕立て直しの方法は、男の子と女の子によって異なります。
男の子の場合、まず着物と襦袢をバラバラにし、着物の紐を取り除きます。
紐が付いたままだと、着付けの際に見えてしまうので注意が必要です。
次に襦袢の中にある付け袖をはずし、袖を縫い綴じます。
付け袖がなくなる分、着物が軽くなりお子さんが楽に過ごせるでしょう。
袖が長くなるので、実際にお子さんに着物を着てもらい、袖口が手の甲くらいの長さになるよう肩の部分をつまみ上げます。
これを「肩上げ」といいます。
つまみ上げた部分は安全ピンなどで固定しておき、後で縫って袖が落ちないようにします。
「肩上げ」にはお子さんが今後も大きく成長するようにという願いが込められているため、サイズが大きくなくても行うのがよいでしょう。
最後に「腰上げ」が必要です。
着物の裾を持ちあげて腰ひもに通せば、簡単に腰上げができます。
もし時間があれば横一直線に縫っておくと着崩れしにくくなるでしょう。
一方で女の子の産着の場合、男の子のケースと同様に付け袖を外した後、袖を縫い綴じます。
半衿を取り付け、肩上げ、腰上げと続きます。
◉仕立て直しの際の注意点◉
産着を七五三用に仕立て直す際には、いくつかの注意点があります。
晴れの舞台で失敗しないために、覚えておくべき3つの注意点を見ていきましょう。
1.サイズは正確に測る
産着を七五三用に仕立て直す場合、サイズを正確に測らなければなりません。
洋服の場合、サイズを測る際には方から手首までの長さが重要となります。
しかし着物は首の後ろの付け根から手首までの長さを測らなければなりません。
とくに頭を下げると出てくるぐりぐりとする骨から、手首の外側にあるぐりぐりとした骨までの長さを測ります。
さらに首の後ろの付け根から手首までの長さを直線で測ると短くなってしまうので、必ず肩を経由して測るようにしましょう。
着丈も、首の後ろの付け根から足のくるぶしまでを直線で測ることが重要です。
2.十分前もって仕立て直しを頼む
お宮参りの産着を仕立て直す場合、かなり時間がかかることが予想されます。
必ず十分な時間がある状態で、仕立て直しを頼むようにしましょう。
洋服の場合、サイズ直しであれば1週間から2週間程度で仕上がります。
しかし着物は和裁であるため、洋服よりもかなり時間がかかります。
さらに七五三のシーズンは仕立て直しの依頼が殺到するのでさらに時間がかかることが予想されます。
仕立て直しに1ヶ月程度かかることを想定して、依頼することが重要です。
2ヶ月くらい前からリサーチを始めれば、余裕をもって仕立て直しを依頼できるでしょう。
ただしあまり前もって仕立て直しをお願いすると、いざ七五三のときにサイズが合わなくなっているケースもあるので注意が必要です。
3.小物についても考える
産着を七五三用に仕立て直しても、七五三の準備が終わったわけではありません。
七五三にはさまざまな小物が必要で、その準備も怠ってはいけないのです。
男の子の場合、肌着や長襦袢、羽織、袴、角帯、草履、下駄などが必要ですし、女の子の場合には肌着や巾着、髪飾り、被布飾り、足袋、草履などを準備します。
七五三用の着物に合わせると見栄えがするので、仕立て直しを頼んだお店に相談するとよいでしょう。
◉七五三の着物は「e-きものレンタル本店」へ◉
お宮参りの産着を仕立て直す場合でも、七五三の着物をレンタルする場合でも、信頼できる着物屋さんに頼むことは非常に重要です。
e-きものレンタル本店では、七五三に必要なもの一式が揃ったフルセットを3泊4日でレンタルしていただけます。
インターネットで早めのご注文で、当日までゆっくり待つのも良いかと思います。
お母様用の訪問着も同時に注文して、これから七五三の準備を早めにしていただくことをおすすめします。
e-きものレンタル本店サイト:https://www.e-kimono-rental.jp/
【まとめ】
◉お宮参りの産着を仕立て直してお子さんの成長を感じる◉
七五三でお宮参りの産着を仕立て直すと、お子さんがどれだけ成長したのかを実感できます。
これまでと同様、これからもすくすくと健やかに成長してほしいという願いが強まるでしょう。
十分前もって準備を始め、お宮参りの産着の仕立て直しを頼めば、最高の七五三になるはずです。
e-きものレンタル 編集部