【重要】弊社メールが届かないお客様へ
きものらしく もっと着物を知ってほしいハウツーコラムきものらしく もっと着物を知ってほしいハウツーコラム

お宮参り産着行事・祭事のコト子供の祭事

2022.04.192024.06.25

お宮参りはいつどこに行けばいいの?赤ちゃんの服装や必要なものを紹介します

お宮参りはいつどこに行けばいいの?赤ちゃんの服装や必要なものを紹介します
e-きものレンタル 編集部
目次

    生まれたばかりの赤ちゃんと神社を参拝するお宮参りですが、どのような流れでどう行うのか、事前に何を準備すればいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。
    そこで今回は、お宮参りの基本的な知識からお宮参りをするべき時期と服装など、初めてのお宮参りでもきちんと準備するための情報をご紹介します。

     

    お宮参りとは?何をしに行くの?

    お宮参りとは、生まれた赤ちゃんとともにその土地の氏神様を参拝して無事に誕生したことを報告し、赤ちゃんの健やかな成長を祈願する行事です。
    お宮参りには特に決められたルールはないため、必ずしもご祈祷を受けなければならないわけではなく、赤ちゃんと一緒に神社へ参拝するだけでも構いません。

     

    お宮参りは、昔は「穢れ」と考えられていた出産の忌明けのための儀式でもありました。
    このような背景から、昔の作法ではお宮参りで赤ちゃんを抱くのは母ではなく、父方の祖母とされています。
    しかし実際のところは、誰が抱っこするかは特に定められてはいません。
    父方の祖母が参拝できないという場合もあるでしょうから、前もって誰が赤ちゃんを抱っこするかを決めておくといいでしょう。

     

    参拝時は、一般的な神社の参拝と同様にお賽銭を入れて「二礼二拍手一礼」でお参りをします。
    ご祈祷を受ける際は、事前に社務所で受付を済ませて初穂料を納めた後にご祈祷となります。
    初穂料はお参りをする神社によって異なり、初穂料を指定していない神社もありますが、3000~1万円が相場です。

     

    お宮参りの後は、親戚やご近所へ挨拶に回る「お礼回り」があります。
    これは、お宮参りが終わったその足で、赤ちゃんの顔見せをするためのしきたりです。
    出産をお祝いしてくれた人に挨拶に行くため、お礼回りで出産祝いをもらった人を訪問する際は、内祝いを持参してもいいでしょう。
    また、お宮参りの後に会食をする場合もありますが、いずれの場合も赤ちゃんと出産間もないお母さんが一緒に行うものです。
    赤ちゃんの体調はもちろん、お母さんの体調も最優先に考えて進めましょう。

     

    お宮参りに行く時期は?

    生まれた日を1日目とカウントし、男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目が一般的なお宮参りを行う時期とされています。
    これは厳密に定められている時期ではないので、お宮参りに行く時期も特に決まりはありません。
    おおよそ、赤ちゃんの生後1カ月頃に行うものと考えていいですが、赤ちゃんやお母さんの体調も考慮すべきです。
    一般的なお宮参りに行く時期にかかわらず、赤ちゃんとお母さんどちらの体調も安定する頃がベストです。

     

    真夏や真冬に生まれた赤ちゃんの場合、お宮参りの時期に注意が必要です。
    生まれたばかりの赤ちゃんはまだ体温調節機能が発達しておらず、真夏の暑さや真冬の寒さに体が対応しきれません。
    生後1カ月のタイミングで無理をして猛暑や極寒の中で外出してしまうと体調を崩す可能性もあるので、お宮参りの時期は外の気温も考慮して調整しましょう。さらに、お正月は神社が1年で最も混むシーズンです。
    生後1カ月のタイミングでお正月を迎える場合は、混雑を避けて落ち着いた時期に参拝するのがおすすめです。

     

    また、お宮参りに行く日の「六曜」が気になるという場合も多いのではないでしょうか。
    六曜とは、「大安」や「仏滅」「先勝」のように毎日の吉凶を占うための指標です。
    結婚式の日程を決めるときに用いられることもあり、カレンダーにも記載されていることが多いので、見たことがある方は多いはずです。

     

    結婚式は大安がベスト、お葬式は友引を避けるなど、六曜と行事の関係性は有名です。
    お宮参りに関しては特に決まりはありませんが、結婚式と同様に「大安」や「友引」、「先勝」のような縁起の良い日を選ぶのがおすすめです。
    「先勝」は午前が吉、午後が凶というように一部の六曜は時間帯で吉と凶が分かれることもあるので、六曜を気にする方はお宮参りをする時間帯も確認しておきましょう。

     

    なお、「仏滅」や「先負」はお祝い事には不向きとされていますが、近年は六曜にこだわりなくお宮参りをする家庭も増えています。
    特に六曜の吉凶にこだわらないのであれば、日を気にせずに参拝へ行っても差し支えありません。

     

    どこの神社に行くべき?

    お宮参りをする神社は、赤ちゃんが生まれた地域の氏神様、またはこれから赤ちゃんが住む場所から近い場所にある神社で行うのが一般的です。
    しかし、お宮参りをする場所も特に決まりはないため、近年では好きな神社、有名な神社でお宮参りをすることも珍しくありません。
    とはいえ、わざわざ遠方から時間をかけて有名な神社まで出向いてお宮参りをすることは生まれたばかりの赤ちゃんの負担になりかねないので、遠出は避けるのが無難です。

     

    出産前に安産祈願をしていた場合、同じ神社に行くべき、と考えがちです。
    しかし、里帰り出産などで遠方にいる場合は安産祈願と同じ神社に参拝できないこともありますし、参拝する神社に関するルールも特にないので、別の神社でお宮参りをしても問題ありません。
    ただ、お宮参りは無事に出産したことを神様に報告するための行事なので、できれば安産祈願をした神社で行うのがおすすめです。
    里帰り出産後に自宅から離れた場所でお宮参りをした場合は、後日安産祈願をした神社や自宅の近所の神社に挨拶に行くのもいいでしょう。

     

    いつまでにお宮参りをすればいい?

    前述のように一般的なお宮参りの時期は生後31~33日のタイミングですが、地域によってはお宮参りに行く時期が決まっている場合があります。
    生後100日後にお宮参りをする地域もあるほどなので生後1カ月後の時期にこだわる必要はなく、厳しいしきたりがあるわけではない行事なので、赤ちゃんはもちろんお母さんの体調も考慮した上でお宮参りの時期を決めるのがおすすめです。
    目安として生後およそ3カ月前後までが、遅くとも生後半年までにお宮参りを済ませればいいでしょう。

     

    お宮参りのタイミングも居住地の風習によって大きく異なるポイントなので、あらかじめその土地のお宮参りのルールを確認しておきましょう。

     

    お宮参りで赤ちゃんが着ていく服装は?

     

     

     

    お宮参りは神聖な場所で行われる行事なので、正装が基本です。
    赤ちゃんは「白羽二重」という着物に祝着(のしめ)を羽織るのが一般的で、祝着は男の子と女の子で多少デザインが異なり、男の子は龍や兜、鷹などの力強いデザインに黒や紺色、灰色などのカラーが好まれます。
    女の子の祝着は華やかな桜や牡丹などの花、花車などの柄に赤やピンクのカラーが人気です。

     

    最近は男女問わず、白羽二重の代わりにベビードレスまたはカバーオールを着た上に祝着を羽織るスタイルも増えています。
    ベビードレスはキリスト教の赤ちゃんの洗礼式で着用するもので、華やかなデザインで写真映えする上、赤ちゃんも快適に過ごせることから人気が出ています。

     

     

    お宮参りで着用する赤ちゃんの正装はベビードレスと祝着の和洋折衷に限らず、洋装の正装も選択可能です。
    洋装では、白のセレモニードレスやロンパース、カバーオールなどにスタイと帽子を着用し、必要に応じておくるみやケープなどを羽織ります。

     

    お宮参りの服装には決まりがないため、もし赤ちゃんが着慣れない服を嫌がる場合は、無理に正装を着せる必要はありません。
    着慣れた普段着でもお宮参りはできますが、その場合でも、できればよそ行き用の服装の方が無難です。

     

    家族が着ていく服は?

    家族の服装は、基本的に赤ちゃんの服装に合わせたフォーマルスタイルにまとめます。
    男性の服装は、白ワイシャツに礼服などのブラックスーツが一般的です。
    お母さんが着る服は和装なら訪問着または色留袖、洋装ならスーツやワンピースですが、和装は授乳しづらいため、着用時間を考える必要があります。
    ワンピースなら授乳しやすい形状のものも選べるので、状況に合わせて選びましょう。
    祖母が着る服は和装なら黒留袖がしきたりとされていますが、訪問着や色留袖を選ぶ人が増えています。
    洋装ならワンピースを選ぶ際は上品で控えめのカラーやデザインに、ヒールが高すぎない靴を合わせましょう。

     

    家族が着用する服は比較的自由度が高いものですが、お宮参りは神聖な場所で行うお参りなので、カジュアル過ぎたり派手すぎたりする服や露出の多い服は避けるべきです。
    あくまでも主役の赤ちゃんに合わせた、フォーマルな服装を心がけましょう。

     

    特に和装の場合は、赤ちゃんが着る着物を持ち合わせていないということもあるものです。
    そんなときは、着物レンタルがおすすめです。
    「eきものレンタル」では、赤ちゃんのお宮参りで着せられるベビー用産着をレンタルできます。
    両親や祖父母用のお宮参りで着られるフォーマルな着物や女性の洋装も多数取り揃えているので、家族全員のお宮参り用の服をまとめてレンタルも可能です。お宮参りの準備の際に、ぜひ便利なレンタルサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

     

    お宮参りに必要なものは何?

    神社で参拝するだけのシンプルなお宮参りのみの場合は、赤ちゃんと一緒に外出する際と同様、おむつやミルクの用意、タオルや抱っこひも、替えの洋服などのお出かけアイテム一式は最低限必要です。
    さらに、お宮参りの時期によって必要なものも変わります。
    暑い時期は日傘や冷房対策の羽織物、寒い時期はブランケットや上着など、臨機応変に気温に応じた暑さ・寒さ対策できるようにしておきましょう。

     

    家庭によってはお宮参りで家族全員が集まることもあるので、着ていく服の準備やお参りを済ませた後の会食場所の予約、お宮参り写真撮影の予約なども必要に応じて済ませます。
    写真撮影に関しては、お宮参り当日その足で撮影するケースもあれば、後日改めて撮影することもあります。
    お宮参りの後の行事が赤ちゃんの負担になる場合は、写真撮影などを後日セッティングして予約するのも1つの選択肢です。

     

     

    まとめ

    赤ちゃんや家族の服の手配や写真撮影の予約など、事前にきちんとお宮参りの準備を進めておくと、スムーズにお宮参りができます。
    生まれたばかりの赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願うために、お宮参りの準備はしっかりとしておきましょう。

     

    e-きものレンタル 編集部

    振袖、袴、七五三などの着物に関する豆知識や、お役立ち情報をコラムでお伝えします。