お宮参り(お礼参り) や安産祈願は同じ神社じゃないとダメ?いつまでにするべきかも合わせて紹介!
安産祈願やお宮参りに行こうと考えても、いつまでに行くべきなのか、どのような服装で行くべきなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、安産祈願やお宮参りの由来、いつまでに行くべきか、またお参りに行く際の服装、用意しておくべきものなど、知っておきたいポイントを全てご紹介していきます。
お宮参りとは
お宮参りは初宮参りとも呼ばれ、無事に産まれたことの報告と赤ちゃんが健やかに育つよう祈願するものです。
生まれた日を1日と数え、男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目(またはそれ以降)がお宮参りを行う時期ですが、やはりお母さんの体調や一緒にお参りに行く方の予定、また六曜(大安、友引)などを参考に良い日を選びましょう。
お宮参りが生後約1カ月後とされているのは、現代のように医療が優れていなかった大昔に、赤ちゃんが生後1カ月までに亡くなることが多かった時代背景が関係しています。
無事1カ月を過ごした頃、感謝を込めて参拝したのがお宮参りの由縁です。
安産祈願とは
安産祈願は赤ちゃんを授かったことへのお礼と、母子ともに健やかに過ごし無事出産できるよう祈願に行くことです。
住んでいる土地の氏神様をはじめ、安産祈願を行っている神社などにお参りします。
お参りに行くだけでもかまいませんが、せっかくならご祈祷を受けたいところ。
その場合社務所などで受付し、ご祈祷をお願いしましょう。
神社によっては予約制になっている場合もあるため、事前に問い合わせておくと安心です。
安産祈願の服装は?いつまでに行くべき?初穂料は?
普段から慣れ親しんでいる近くの神社でも、あらためて安産祈願へ行くとなるとどのような服装で行けばいいか迷うものです。
またいつまでに行くべきなのか、初穂料をいくら用意しておけばいいのかも気になるところ。
ここでは、安産祈願に行くときに知っておきたい6つのポイントをご紹介します。
1.安産祈願の服装は?
安産祈願の服装はできるだけフォーマルなものを選べば問題ありません。
妊婦さんはだいぶお腹もふっくらしている時期なので、お腹周りが窮屈にならないよう、ゆったりとしたきれいめのワンピースなどを選ぶとよいでしょう。
階段を上る必要のある神社も多いため、パンツスタイルで参拝するのもおすすめです。
リブ付きのパンツならお腹周りも楽な上、動きやすいので重宝しますよ。
男性はスーツスタイルが一般的です。
カジュアルすぎるシャツや派手すぎるネクタイは避け、落ち着いた印象にまとめます。
上のお子さまも一緒に行かれる場合は、シャツにベスト、ワンピースなど、きれいめのスタイルにコーディネートしてあげましょう。
2.安産祈願はいつまでに行くべき? 戌の日って?
安産祈願は安定期に入る妊娠5カ月目(16~19週目)頃の戌の日に行うのが一般的です。
これは犬が子だくさんで安産であることにあやかったもので、年だけでなく、一日一日にも割り当てられている干支の「戌の日」に安産祈願を行うようになったといわれています。
戌の日は12日に一度あるため、5カ月頃になったら都合のよい日を予定しておきましょう。
もちろん必ずしも戌の日でなくてもかまいません。
妊婦さんの体調や、一緒にお参りに行かれる方の予定などにあわせて良い日を選びましょう。
3.安産祈願は誰と行く?
安産祈願は誰と行かなければいけないと決まりがあるわけではありません。
そのためご夫婦で行かれる方や、妊婦さんとそのお母さんとで行かれる方などさまざまです。
お参りですから、手荷物は最小限にし、ゆったりとした心持ちでのぞめるよう時間に余裕を持って出かけましょう。
4.初穂料はいくら必要?
ご祈祷の初穂料(ご祈祷に対して納める料金)は神社によって異なります。
受付で提示されている場合もあり、5,000円前後からが多いようです。
初穂料は一般的に「初穂料」と書いたお祝いののし袋に入れて納めます。
近年こうしたのし袋が必要なく、お守りを購入するときと同じように、そのままお金を納めればよいという神社もあるため、初穂料と合わせて確認しておくようにしましょう。
5.安産祈願の腹帯は用意しておくべき?
安産祈願は帯祝いとも呼ばれ、安定期に入り大きくなってきたお腹を守り支えるために、この頃より岩田帯という腹帯を巻く習わしがあります。
腹帯の風習は古く、日本の古い歴史を記した「古事記」に由来するともいわれています。
また岩田帯の語源である斎肌帯には、禍から赤ちゃんや妊婦を守る意味があるなど、腹帯には妊娠期間を健やかに過ごし、安産となるよう願いが込められているのです。
腹帯は現代でも、妊婦さんの腰痛や冷えの予防にも役立つ実益にかなったものとして活用されています。
ご祈祷をお願いすると、お守りなどの他に腹帯を授与いただける神社も多くあります。
本来腹帯はさらしですが、自分で普段使う腹帯やサポートベルトなどを持ち込めばそれを一緒にご祈祷してくれる神社もあります。
授与された帯(もしくは持っていったもの)をお腹に巻いて、赤ちゃんが生まれてくるその日まで活用しましょう。
6.お礼参りは必要? いつまでに行くべき?
無事に出産を終えたあとのお礼参りには特に決まりはなく、また出産したばかりで体調の落ち着かないお母さんが神社に赴くことは、現実的にはなかなか大変です。
体調の良い日に、お父さんと一緒にお礼のお参りに行ってもいいですし、赤ちゃんのお宮参りを同じ神社で行うのなら、そのときにお礼の気持ちをお伝えしても問題ありません。
安産祈願とお宮参りは同じ神社でしなければならない?
お宮参りは本来、赤ちゃんが生まれた土地の産土神に参拝するものです。
それは赤ちゃんが暮らす土地の氏子として、仲間入りするご挨拶の意味合いもあるからです。
しかし、里帰り出産で自宅を離れている場合や、安産祈願をした神社でお礼もかねてお宮参りをしたいと考えている場合はそれでも問題ありません。
お宮参りは誰と行くべき? 初穂料は?
お宮参りは両家の祖父母を交えて、家族みんなで行くことが多いようです。
もともとお宮参りでは、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこする習わしであったため、両家揃って参拝するのが常でした。
現代では赤ちゃんとお父さんお母さんだけで行くこともあり、ご家庭によってさまざまです。
お宮参りも、ご祈祷をお願いする際の初穂料は5,000円前後からが多いようです。
神社によっては10,000円を超えるところもあるため、予約の必要性と合わせて事前に確認しておきましょう。
のし袋の書き方は安産祈願と同じです。
お宮参りの服装は?
赤ちゃんには白羽二重(しろはぶたえ)に産着(うぶぎ)を着せるのが正装です。
産着は一つ身や祝着とも呼ばれ、赤ちゃんを抱っこした上から羽織る着物です。
男の子の場合、黒や濃紺、濃緑地に兜や鷹、龍、虎などの柄が、女の子の場合は赤やピンク地に花や鞠などが描かれた華やかな産着が好まれます。
ベビードレスやカバーオールの上に産着を着せてもかまいませんし、洋装としてベビードレスやカバーオールだけで参拝しても問題はありません。
和装の場合お母さんは訪問着や色留袖、祖母は黒留袖を選ぶのが本来の習わしです。
しかし近年では、祖母も落ち着いた色味の訪問着や色留袖を着ることが多くなっています。
きれいめであればスーツやワンピースで参拝してもかまいません。
お父さんや祖父がお母さんにあわせて和装にする場合は一つ紋付などになりますが、近年では礼服やスーツで参拝される方が多いようです。
ご兄弟がいる場合は安産祈願と同様、よそ行きの洋装でまとめてあげるとよいでしょう。
両家揃ってお宮参りに行く場合は、服装に統一感が出るよう事前に打ち合わせておきましょう。
せっかくのお宮参りなので、赤ちゃんに産着を着せてあげたい、お母さんも和装でのぞみたいと考えるなら、手軽な着物レンタルを活用するのがおすすめです。
「eきものレンタル」ではお宮参り用の産着や、訪問着、留袖などさまざまな着物を取りそろえています。
またお子さま向けのスーツなどもラインアップされているため、ご兄弟の服装まで一緒にレンタルできます。
全国どこでも無料配送で、返すときも着払いとなっているため、気軽に活用できる点も魅力です。お宮参りの服装で悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
安産祈願とお宮参りは必ずしも同じ神社に行かなければならないわけではありません。
氏神様をはじめご縁のある神社や、人気の神社など希望する神社で行いましょう。
あくまで神社の神様に感謝を伝えたり、安産や成長を祈願したりする気持ちが大切なので、型にはまらず臨機応変に参拝することをおすすめします。
服装に迷ったら着物のレンタルも選択肢に入れてみてください。