【手順解説】お宮参りの参拝方法は?
お宮参りとは赤ちゃんの誕生をその土地の氏神様に報告して健やかな成長を祈るために行われる、日本に古くから伝わる行事です。
お宮参りの参拝方法は基本的に一般的な神社の参拝方法と同じですが、参拝マナーが曖昧という方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スムーズにお宮参りをするために知っておきたい参拝方法についてご紹介します。
参道を歩いて鳥居をくぐる
神社に到着したら、まず服装を整えます。神社の入口にある鳥居は、神域と一般社会を区切る意味を持ちます。つまり鳥居の内側は神様の結界の中とされているため、鳥居をくぐる前は必ず一礼をしてから境内に入りましょう。
鳥居をくぐり境内を歩くときにも、注意点があります。神社の参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる神様が通る道とされているので、参道は中央を避けて左右どちらかを歩くのが基本です。参道の中央を横切る場合は軽く一礼をする、または中央部分で神前を向いて一礼することで、敬意を表せます。
なお、お宮参りでは決まった服装はありませんが、神様に失礼がないように正装する方が多いものです。和服を着たいけれど適した着物を持っていない場合は、レンタルがおすすめです。「e-きものレンタル」では、お宮参りに適した訪問着などの着物を多数用意しており、赤ちゃんのお宮参り用の産着とともにレンタルできるので、和装でお宮参りをしたい方におすすめです。
手水舎で手、口を清める
神社で参拝をする前には、境内にある手水舎で手と口を洗って清めます。これを「手水を取る」といい、心身を清める意味があります。手水を取るには、軽く一礼をしてから最初は右手に柄杓を持って左手に水をかけ、柄杓を持ち替えて右手に水をかけて両手を清めましょう。再度柄杓を右手に持ち替えて左の手の平に水をかけ、溜めた水で口をすすぎます。口をすすぐ際は、柄杓に直接口を付けないように気をつけましょう。
口をすすぎ終わったら左手に水をかけて洗い、柄杓の柄に水をかけて洗ってから元の場所に戻します。
柄杓を使用しない流水のみで手水を取る場合は、一礼をして両手を洗ってからその両手で受けた水で口をすすぎ、両手を洗って一礼をして終了です。どちらのケースでも、手水を取る前にハンカチを用意しておくと、手水を取った後の手と口を拭き取れるので便利です。
拝礼
手水を取った後は、御神前へ進みいよいよ参拝です。賽銭箱の前に立ち会釈をしてから、賽銭を入れます。鈴または鐘がある場合は鳴らしてから、二拝二拍手一拝で拝礼します。二拝二拍手一拝とは、2回の深い礼、胸の前に両手の高さを合わせて右手を少し引き、肩幅ほどに両手を開いて2回拍手、最後に深くお辞儀をするまでの一連の方法です。
神社にご祈祷を予約している場合は、拝礼前に社務所へ予約している旨を伝え、拝礼後に指示された場所へ行き、ご祈祷を受けます。
まとめ
お宮参りは赤ちゃんの誕生を神様に報告する行事で、赤ちゃんにとって初めての外出となることも多い機会です。赤ちゃんの成長を祈るためにも、お宮参りは今回ご紹介した正しい参拝方法を心がけましょう。